神楽坂オフィス|ガレージ/屋上スペース付きの1棟物件
EDIT
>>LOCATION
今回の物件は神楽坂。新潮社の倉庫を隈研吾氏がリノベーションした、神楽坂のシンボル的存在「la kagu」の閉店はまだ記憶に新しいが、業態変更したAKOMEYA TOKYOもまた、毛色は違えど多くの人で賑わう場所。そんなアイコン的建物から徒歩数分、古くから印刷屋製本の町としても知られるこの神楽坂エリアで、なんとも「らしい」建物を新規にリノベーションした物件がある。他エリアでは中々発見できない規模感とコスト感、さらには嬉しい特典付きとなれば、その存在は決して無視出来ないものと言えるだろう。
>>SPACE
元印刷工場兼事務所の1棟ビルを、新規リノベーションしたこの建物。B2〜3Fまでの5フロアで約170坪、さらには屋上まであるというから、ビル1棟利用を考え始めた企業にとってはちょうど理想的なサイズとスペックと言えるのではないだろうか。
しっかり面積が確保された2F/3Fは、シンプルなセミスケルトン仕様で雰囲気良く整えられているが、さらに特徴的なキャラクターを放っていたのは、1F/B1Fの2フロア。道路に面する1Fのシャッターを開けた先は、元ガレージ兼用の作業場だったであろうスペースで、オープンな外部との繋がりがgood。路面の強みを生かしてショップとしても利用可能というから、尚更選択の幅は広がるし、その奥に続く空調付きの整えられたスペースも含め考えると、あれやこれやと想像を掻き立てられてしまう。さらにB1Fには、元々は印刷用の大型特殊機械があったという天井高3.7mほどの大空間。整った形の綺麗な空間はスタジオやギャラリーなどにもうってつけだろう。
リノベーションしたてということで、設備面での真新しさはもちろん感じるが、大きな窓や天井の躯体の色味など、経年の色気によって深みも加わり、まさに「Re+Innovation」の正統派と感じる建物だった。
>>HOW TO USE
建物自体としての魅力はもちろん、条件的な面での魅力も際立つこの物件。坪単価16,000円台というリーズナブルなコスト感に加え、なんと入居者には、改装補助費用が最大1,000万円まで支給されるという大盤振る舞い。おまけに現在設置されている3Fの家具什器は無償譲渡で、入居後フリーレント2ヶ月確約。ここまで魅力的な特典付きとなれば、第一希望のエリアに縛られずとも検討の余地はあるはずだ。
映像系の業種であれば、オフィスに試写室にスタジオにと、夢の自社ビル的使用が出来るだろうし、それ以外の業種でもSHOPや製作スペースにオフィスと、建物内で複合用途のパッケージが可能。今現在は広さを持て余してしまったとしても、その余白によって今後の夢はかなり広がるし、思い描く理想にも手が届く可能性を秘めた物件と言えるだろう。もちろん大盤振る舞いの魅力的な条件には解約不可期間の設定や、工事補助に対する制約はあるが、トータルで考えても悪くない、いや、むしろ好条件であると言える。
希少性&自由度の高い1棟物件で、至れり尽くせりのこの条件。もはや手元の材料は揃っているいわばリーチの状況で、あとはご自身の手でこの建物の入居という役をツモるだけだろう。
EDITOR’S EYE
マットな質感の外観や印象の良いエントランス、さらには15人乗りのエレベーターにルーフトップまでと、オススメ出来るポイントをあげればキリがない。エリアのイメージなど、絶対的に譲れない部分はあるが、想定する用途に少しでもピンとくるものがあれば、一度見学して損はないはずだ。量の関係もあり文中では触れていないB2Fは、古い配管剥き出しのインダストリアルな空間で、コンパクトながらもまた面白い空間だった。