青山オフィス｜PRADA至近居抜き空間

>>LOCATION
表参道交差点から根津美術館方面へと進むみゆき通り。ハイブランドのショップが立ち並ぶ通りでありながらも、表参道ほどのミーハーさはなく、トレンドを抑えつつしっとりとした大人な雰囲気に感じられる。その通りの中でも一際目を引く存在のPRADA青山。今回の建物はそのすぐ裏手にある。そこは、駅からの距離だけでなく、世界を代表するハイブランドを眺めながらアプローチするという圧倒的な立地の良さを感じられる場所。そんなエリアには少々意外な存在にも思えるほど、レトロなこの建物が立っていた。

>>SPACE
外観や共用部のレトロな第一印象はありつつも、根強いファンの多いこの建物。今回募集の室内は、前入居者によって作り込まれたこだわりを感じる空間になっていた。
元々のベースとしても、3面採光が取れる陽当たり良好の健やかな空間。それだけでも充分魅力的とも思えるが、前入居者が気合を入れて作り込んだことが伺える内装は、思っていた以上に有効的だった。ガラスの壁や扉によって、空間をうまく仕切りながらも、全体の繋がりを感じられることで、空間の健やかさはそのまま。執務スペースと打合せスペースへはそれぞれの動線があるため、来客も受け入れやすいだろう。さらに、そんな凝った内装だけでなく、ミーティング用のテーブルにチェア、リラックスできるソファなどの家具もそのまま利用可能というちょっとした特典付き。
作り込まれている分、好みは分かれるかもしれないが、現状の仕様を活かしつつ、自分たちの使い方に合わせて手を加えることもできるのは、柔軟な働き方を求める時代感にもフィットしてくれそうだった。

>>HOW TO USE
この建物がある場所は、周囲に点在するPRADAやmiumiu、マークジェイコブスにドルガバなど、名だたるハイブランドのショップの存在によって、トレンド真っ只中な立地とも言える。そんな室内は、内装や家具もそのまま利用できる利点も大きいが、それに加えて、室内の改装に関して寛容ということも、レトロな建物とはいえ、魅力が失われないポイントではないだろうか。次の入居者にとって使いづらくなければと、緩めのそんな設定で、原状回復も不要となるそうだ。そんな風に内装への自由度も高めに考えられるのこの空間であれば、現況を活かしつつも、自分たちのスタイルだけでなく、その時代に合わせた内装へと変えていくのが良いだろう。
この建物はいつもトレンドに囲まれて存在してきた。月日を重ね、今はレトロな風貌になっていても、ここで働く上ではその通りに古臭く収まる必要はない。青山のトレンドを見下ろすポジションで、空間の自由度をうまく使いこなし、この時代のこの街らしいトレンディさを追求してみて頂きたい。

これだけトレンドに溢れたエリアではあるが、この建物には昔ながらの管理人さんが常駐している。毎回案内に行くたびに、シビれるぶっきらぼうな対応は、ある種この建物の名物とも言える存在。意外と何度も訪れているとクセになって、いない日はちょっぴり寂しく思えてしまうだろう。