六本木オフィス | 三面開口 明るさに満ちた爽快オフィス
EDIT
LOCATION
六本木の交差点から閉鎖済みのロアビル前。コロナ以前は、日中でも夜の賑わいの名残を感じる様な場所だったが、今やその繁華街的な気配も大分薄れ、目の前の東京タワーも心なしかより色っぽく澄んで見える様に感じる。今回の物件は、ロアビルを過ぎて真新しいBOATRACE六本木の前を曲がった奥。通過してきた賑やかな道のりが嘘のように静まり返り、オフィスと住宅が入り混じる六本木らしからぬエリアにあった。
SPACE
コンクリート打放しの、モダンでスクエアな印象のこの建物。正面の樹木の脇から階段で2Fへと上がると、何とも明るい空間が迎えてくれた。
室内は、北側以外の三方向がほぼ床から天井までの窓。撮影に訪れたのが朝の時間帯ということもあってか、眩いぐらいに感じるその明るさは、「日中の照明すら不要に感じるぐらい」と言えば理解してもらえるだろうか。
正方形に近いフロア形状で、高さ2.9mほどのスケルトン天井ということもあって、体感ボリュームは面積表記以上。奥にある落ち着いた色の壁面の先には新設された真新しい水回りがあり、流行りのリノベオフィス的な派手さはないながらも、地に足ついた現実感のある空間に感じた。
HOW TO USE
朝の出社時から眩い光が歓迎してくれるこの空間。こんな場所をオフィスとすれば、毎日気持ちの良いスタートが切れそうな気がしてこないだろうか。朝イチ出勤者のルーティーンは、ブラインドと窓を開け放ち、爽やかな空気を招き入れつつコーヒーを落とすことから。照明は敢えてつけずに、柔らかい日差しの中でデスクに着き、続々出社するメンバーと軽い挨拶を交わしながら業務の下拵え。妄想ついでに言ってしまえば、エントランスから始まる窓際は徹底的にオープンでフリーな空間として、パートナーの作業スペースや来客対応ブースとして、この空間のgoodなフィーリングを、惜しみなくアピールしてみてほしい。
明るく開放的でありつつ、かと言って軽さやミーハーさもなく、中間色でモダンなインテリアのよく似合う落ち着いたこの空間。なかなか好みのオフィスに出会えず悩まされていた人にとっては、ようやく見つけたパラダイスとなってくれるかも?
EDITOR’S EYE
建物正面に立つ樹木は実は桜。春先には窓辺をパッと彩る桜が、この空間に更なるgoodな色味を加えてくれるだろう。