神宮前オフィス|ガラス張りスペース付1Fスケルトン空間
EDIT
>>LOCATION
明治神宮前駅から明治通りを渋谷方面へ。明治通り沿いは誰もが一度はその名を聞いたことがある様な有名なショップが軒を連ねている。日々賑わいを絶やさないその通り沿いは王道的な人気を誇り、そこに出店することである種のステータス感も感じられるだろう。この建物は、そんな通りから僅かに折れた路地にある。通り抜けができない路地は、ドラマや映画で、悪者に追われて逃げ込んだ先の行き止まりの様な、ちょっとしたドキドキ感が詰まっていた。
>>SPACE
今回の募集は1F区画。建物自体はレトロな雰囲気を持ちつつも、顔となる1F部分のインパクトは充分。建物の表部分はガラスの箱が突き出たショーケースの様な明るい空間。天井は3m近くあり、鉄骨の柱と一面がレンガの壁となった微かなブルックリン風の印象が残されていた。建物奥側はというと、柱や梁が黒く塗装されたスケルトン空間で、奥まった路地の1Fという場所からの限定的な光の差し込みによって、アジトの様な怪しい雰囲気が漂っていた。通常であれば、味気なくも感じがちな無機質なコンクリートのグレートーンの空間も、そんなアジトっぽい雰囲気が重なることで妙に色っぽくも感じられるからなんとも不思議だ。
明治通りから一本入った場所という隠れ家的なポジショニングに、怪しさ満点の雰囲気というある種アウトローな空間。このエリアらしからぬ雰囲気に、どこか惹きつけられる魅力を纏った空間だった
>>HOW TO USE
正直、この物件はモテるだろうと思った。ワルやアウトローというもの自体は世間的には評価は低い位置付けかもしれないが、ちょっと悪い雰囲気やミステリアスなモノへの憧れもまた同時にあるのも事実。王道的な人気の明治通りからはすぐの場所にありながらも、ガラッと雰囲気は変わって、ちょいワルな路地と空間というギャップはそんなモテ要素の塊と言えなくはないだろうか。
そんなちょいワルな雰囲気をガラッと更生させて、作り込んだ綺麗めな空間へと仕上げるのももちろん悪くないが、ここでは、そのワルな雰囲気は、この空間の持つ魅力と捉え、敢えて雰囲気重視で利用したい。そうなると、かっちりとしたデスクなどは不要。薄暗くも色気のある照明に、場末のバーやキャバレー風の怪しい内装にしたり、地下牢の様な鉄格子を設けて、側から見ると何の企業かわからない様な、よりアジト感を強調した雰囲気に仕上げるのが面白そうだ。
裏路地や奥まったポジショニングだからこそ、王道に染まる必要はないだろう。せっかくなら他にはないアウトローな魅力に溢れるこの空間を活かして尖って働いてみて欲しい。エッジを利かせて攻めたい人、ウェルカム!
EDITOR’S EYE
建物の周りを駐車場が囲んでいるため、意外にも奥まった場所なのに空が抜けていたり、奥には森の様な緑に溢れた場所もある。明治通りからすぐというアクセスの良い立地にも関わらず、ギャップのある落ち着いた雰囲気もあり、楽しむことも、集中して働くこともできる、なかなか稀少な場所だと思った。