駒場オフィス|元アンティーク家具店1F路面区画
EDIT
>>LOCATION
山手通りと淡島通りのクロスする松見坂付近。どの駅からも少々距離があり、アクセス面での利便性は良いとは言い切れないが、その状況もあって、より通好みな飲食店なども立ち並ぶ。個人的にはある種のローカルさと独自性を持ったこのエリアの雰囲気がとても好きだ。
この建物は、そんな松見坂を登る途中にある。良い意味で目立ち過ぎず、このエリアに溶け込みながらも、ひっそりと主張するそんな印象だった。
>>SPACE
元々はアンティーク家具のショップとして長く利用されていた1F路面区画。全体としてはレトロさのある風貌の建物ではあるが、1F部分に関しては、外装もそしてその室内も真っ白に塗装された潔い空間だった。道路面から少々下がった位置にあるためか、外からは低めに感じていた天井高も、室内に入れば、2800mmと案外高めの印象。間口も広く、真南に向いた道路面からの陽当たりも良くて、これはなかなかの掘り出し物!と思えてくる程、空間の持つ雰囲気は良いものを醸し出していた。特に、真っ白い空間に変化を与えるアンティークのドアがあることで、この空間の魅力はより高められている様に感じられた。
それなりに築年数の経った建物で、残置物として残された設備に関しても年季が入った状態ではあるが、空間自体は重ねてきた年数分、味のある雰囲気に仕上がっていっている空間だった。
>>HOW TO USE
間口の広い区画で、視認性も高く、店舗としては重飲食も24時間営業も可能とかなりの好条件であることは間違いない。そんな店舗ウェルカム物件でありながらも、坪単価も16,658円(税抜)と抑えめとなれば、オフィス利用も十分検討可能だ。少し躱したエリアや、駅からの距離感もまずまずということも、落ち着いて仕事に集中したいという企業にはむしろプラスに働くかもしれない。
空間のイメージとしては、以前のテナントの雰囲気を活かして、潔いほどの真っ白な空間に、敢えて年代物のアンティークな家具を配置するのは、この空間が重ねてきた雰囲気や利用された歴史を持っているからこそフィットする気がする。時を経てもなお、より輝きを増していく様な空間で、少しのんびりと構えて、クリエイティブな思考を巡らす。そこから生まれてくるものは、長く人々に受け入れられるものになるかもしれない。
EDITOR’S EYE
実は深夜くらいまでバスが比較的多く走っている。慣れてしまえば、各方面へのアクセスとしては、実は悪くないと思えてくるかも。