恵比寿オフィス・店舗 | アパレル居抜きリノベ空間
EDIT
掲載写真・テキストは前回募集時の4区画募集時のものになりますが、今回の募集は402号室の1区画のみとなります。
>>LOCATION
恵比寿駅から5分ほど。飲食店の並ぶ銀座通りを抜けて、カルピス本社が立つ上り坂を、ガーデンプレイス方向へ上っていく。この通りには「メゾンマルジェラトウキョウ」や「PACIFIC FURNITURE」などの有名なshopが並び、脇道を奥へ入れると、落ち着いた住宅街の中に、小洒落た店舗やオフィスなども点在している。今回ご紹介する空間も、そんなエリアの一角。「PACIFIC FURNITURE」の少し手前にある交差点を右手に入ると、すぐにこの建物は見えてきた。
>>SPACE
築50年の骨董マンション。白く明るいファザードに、植物がいいアクセントを付け加えていて、雰囲気はなかなかいい。今回募集の区画へは、この中央の階段を上っていく。表記上は2F・3Fだが、実質のポジションは3F・4Fにあるため、少し上り下りがしんどい面はあるものの、きっとその苦労も報われるような魅力的な空間達がそこにはあった。
元アパレル店舗の居抜きとなる、この上下4つのお部屋。いずれも古い仕上げを全て剥ぎ落とし、塗装やモルタルでザックリと仕上げられたリノベ空間で、この力の抜けたスケルトンの感じがとてもいい雰囲気だ。元マンションには似つかないような大きな窓面のおかげで、日中はどの部屋もよく陽が入り、外には手頃サイズなベランダまで付いている。個人的には各部屋の入り口に取り付けられている木製のガラス戸がお気に入りで、4つの部屋をまとめるアイコン的な存在もあるし、室内にいても、ガラス戸越しに向かいの部屋へとつながっていくような奥行までも感じさせてくれる。どの部屋も少々荒々しい仕上げではあるが、どこかほっこりする穏やかな空気感を感じられる空間でもあった。
>>HOW TO USE
2フロアを占領する、4部屋同時という今回の募集。もちろん1部屋ごとで借りるのも可能だが、この物件はセットで借りるからこその面白みがあると思う。合計で220m2あり、オフィスとして部屋ごとにうまく使い分けるのもイメージしやすいし、利用方法の幅も広めなので、1つの事業に囚われずとも、部屋ごとにスタジオやギャラリーなど、異なった事業をミックスさせてみるのも面白いはずだ。使っているうちに、ちょっと気分が変わって新しい事したいなと思ったら、また部屋ごとに事業を入れ替えてみてもいいし、いっそのこと、ガラッと内装も変えちゃってもいいだろう。入り口まではどの部屋も同じ見た目。しかし、その内部はいずれも異なるキャラの空間になっていて、それがこのレトロな建物の雰囲気ともうまく調和していたら、より魅力的な空間として来訪者を楽しませてくれるだろう。この50m2というサイズ感もなにかとトライしやすい大きさでもあり、単体よりセットで使うことで、この物件自体のキャラクターもうまく引き立たせることができるはずだ。
EDITOR’S EYE
結局このサイズのオフィスを借りても、室内に複数の部屋を作る必要があるなら、むしろこのように分かれた部屋をセットで使う方が意外とスマートじゃないか。部屋ごとの使い分けも簡単な上に、キャラも付けやすく、間にある共有部もまるで自分のエリアのように勝手に取り込むことが出来るなど、旨味も多いと思う。天井高も2700mm以上はあり、恵比寿という立地と、古いマンションという世界観もあって、レンタルスタジオやギャラリーなども良く合った空間に感じた。