神宮前店舗・オフィス|飲食店居抜き1棟ビル
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>>LOCATION
竹下通り出口から明治通りを挟んで延長線上にある原宿通り。竹下通りはティーンエイジャー中心の若さやフレッシュな印象で、そこから原宿通りへ入っていくと若さだけでなく、洗練された雰囲気も持ち合わせた様に感じるだろう。原宿というエリアが今も昔も人を惹きつけて止まないのは、有名な店舗の求心力だけでなく、そこに集まる無邪気な若いパワーを感じられるからなのかもしれない。
そんな原宿通りから折れたところに、色彩豊かなこのエリアには少々浮いた存在にも感じる様な漆黒の建物が立っていた。
>>SPACE
新築時からカフェやすき焼き食べ放題店など飲食一筋だったこの3階建の1棟建物。室内にはその名残が残された飲食店の居抜き状態になっていた。
現在は、前テナントが退去したままの少々ヨレた状態ではあるが、各フロアは鉄骨剥き出しのスケルトン風天井に、無垢板フローリング仕様でベースの状態は悪くない。それぞれ25坪ほどの面積を要しながらも、厨房やダムウェーター、冷凍室など普段オフィスではなかなかお目にかかれない本格的な設備が1Fの半分ほどを占めていた。有効面積としては、若干小さめに感じるものの、その分、おまけ的に使える入口周りのL字のデッキスペースなどプラスアルファが嬉しいスペースも備わっていた。
石張りの壁が目を惹く内部階段から上がった2Fは、1Fと同じ面積を要しながらも厨房が無い分、空間は開けた印象。鉄骨など黒塗装されていて、若干重めな雰囲気の空間ではあるが、窓面の多さによって明るさも充分で、そんな重さは緩和されている様に感じた。最上階の3Fだけは、外階段を通って室内へと入る動線。このフロアだけが床はヘリンボーンになっていて、爽やかな日差しの差し込むちょっぴり特別感のある空間になっていた。
>>HOW TO USE
これまで一途に飲食店と共に歩んできたこの建物。実は意外にもどの業種に対してもウェルカムな姿勢を持っていた。そんな引く手数多な物件ではあるが、今の時期だからこそ狙い時として、このエリアらしく、型にハマらない利用を考えてみたい。
店舗想定のため、少々強気な賃料設定ではあるが、オフィスを構えるのであれば、誰もが羨む様な立地に自社ビルを持つ、そんな憧れのシチュエーション。明るさのとれた最上階は健やかに働くための執務スペースとして確保。ややオーバースペック気味だが、1Fにある厨房設備やテラスを活かして、カフェラウンジの様な打合せスペースを設けてみても良いだろう。さらにはもし自社のプロダクトがあるなら、原宿ど真ん中という抜群の立地を生かして、空いたスペースを活用して販売してみるのもアリだ。
現状に囚われず、ある種このエリアらしい懐の広さを持ったこの物件であれば、成功するチャンスも均等に与えられているはずだ。もちろん物件の規模感や賃料設定など、誰もが気軽にチャレンジできる物件ではないが、夢を描いて一歩飛び込んでみる。そうすれば、きっとここでしか叶わない夢が叶う場所になるだろう。
EDITOR’S EYE
厨房設備については、撤去も相談可能で転居後も元に戻す必要はないそうだ。費用負担についてもオーナー負担での撤去も可能だが、入居者で行う場合は、その撤去費用に応じてフリーレントへの振替も可能だという。