麻布オフィス・店舗 | 1棟リニューアルビル
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LOCATION
麻布十番や東京タワーに挟まれるように位置する東麻布エリア。落ち着いた住宅街の中に、東京法務局や大使館など、いくつか主要な建物もあり、麻布らしい趣ある飲食店や、中にはさすがとも言える豪邸や車なども並ぶ。かたや、“働く”環境としてはまだまだニッチなところはあるが、六本木エリアへも十分徒歩圏内という立地を活かして、あえてここをベースに拠点を構えてみるのも意外と穴場なのかもしれない。そんな拠点候補の一つとしてまさにいい感じの建物を、この東麻布エリアの一角に見つけた。
SPACE
2020年に1棟リニューアルされたこの建物。元々のタイル張りをうまく残しつつも、地上面を今っぽいカラーリングで整え、雰囲気よく仕上げられている。
室内はB1F-5Fまでの6フロア構成。基本的にはどのスペースも仕上げはほぼ同じで、極力いらない仕上げはすべて撤去し、最低限の設備や水回りを付け加えた、ニュートラルなスケルトン空間という感じになっている。B1Fと1Fはポジション的に店舗向きだろう。特にB1Fはいい具合に地底に潜んでいて、天井も高く、どこかファクトリー感もある魅力的な空間。2F-3Fは一番オーソドックスなスペースで、コの字型のシンプルな間取り。その上の4Fと5Fは、窓面も多く、ここまで上ってくると、とにかく光がダイレクトに差し込んで、清々しさすらある空間だ。また、外には広めのバルコニーも付いていて、目線の先には真っ赤な東京タワーが勇ましく立っている。建物ももちろん魅力的だが、個人的にはこのロケーションに一番魅了された。
HOW TO USE
1棟募集で、元々の内装ベースも整っている上に、賃料も意外と優しめ。各フロアは100m2前後と使い分けしやすいサイズ感だし、地上階は店舗としても使えるなど自由度も高く、なかなかいい条件が揃った建物だ。唯一のウィークポイントを上げるとすれば、オフィスには少しニッチな立地というところだが、それであれば仲間を集めて、自らその環境を作ってしまえばいいんじゃないか。例えば気の合う仲間と連合軍を組んで、1棟丸々占領してしまうのも面白いだろう。住宅地に突如として現れる、クリエーター連合の集まるベース基地のような建物。そこでは選りすぐりの精鋭たちが集まる分、仕事の純度も高まり、チームとして共同する事で、これまで個々では敵わなかった世界へもガンガン攻め入ることができるかもしれない。そんな事を仕掛けるにはちょうどいいサイズ感で、どことなく要塞感ある見た目もイメージに合う。この連合基地を中心に、徐々に周辺にもクリエーターが集まるような連鎖がおきていけば、今まではニッチと言われていた環境すら変えてしまう中心的な存在へとこの建物はなっていくだろう。
EDITOR’S EYE
ちなみに基本的には1棟貸しを想定して作られているが、フロアごとの使い分けや分割貸しも状況次第でできるように、各フロアのエレベーター周りに壁と扉を設置しているとのこと。これは多様な利用の仕方を考えると、かなり使い勝手が良さそうだ。