原宿オフィス|ビル1棟改修自由物件
EDIT
>>LOCATION
渋谷から明治通りを神宮前方向に突き進む。ケヤキ並木続く線路沿いのカーブを抜ければ、約1km程の華やかさを掻き集めたような直線となり、日本だけではなく世界中のトレンドがところ狭しと軒を連ねる。この建物は、そんな直線がちょうど終わるあたり。最寄りの駅は、明治神宮前駅で、原宿駅と外苑駅も徒歩圏内となかなか贅沢な利便性を備えていた。
>>SPACE
募集は、6F建ての建物一棟丸ごと2300平米超と、このエリアには珍しいサイズ感。そして、この物件の面白いところは、丸ごとスケルトン状態ということだ。一般的には、このサイズ感での募集となると、どうしてもスタンダードなオフィス空間が用意され、スケール感は満足できても、空間的な色気や魅力などは、なかなか両立できない現状がある。しかし、この物件は、さすが原宿ポジションとも言わんばかりに、建物内全部が色気と怪しさの漂うスケルトン状態。各フロア100坪超とゆったりと構えつつ、天高も約3mに及ぶ空間。ありがたいことに、空調、トイレ設備は既存のものが備わっているため、現状の色気をフルに利用することを理由に、工事費圧縮を狙うこともできるだろう。
とは言っても、これだけの希少性をともなったサイズ感、中途半端なことをしてはもったいない。物件のインパクトに目を取られがちだが、この建物周辺に広がる街の文化や、トレンドも掛け合わせ、このポジションにあるこの建物としてふさわしいものに仕上げていただきたい。
>>HOW TO USE
周辺は、賑やかさと華やかさを備えているが、この建物内に入ったとき、外と完全に切り離されたような錯覚があった。音は遮られ、ほのぼのとした日差しが差し込む荒々しい空間に、シンとして張り詰めたような空気。もちろん怖いとかそういう類の感覚ではないが、全てを曝け出されて、こちらの出方を試されているような感覚だろうか。開き直りに近い、あまりにも潔く不敵さすら感じたその印象に、ある種の原宿っぽさを感じた。
そう、よく考えてみれば、もともとこのエリアは、この空間の印象のような大胆さと、不敵さを伴う反逆的なスタンスが新しい流れを作ってきた。最近では、少々大人しめになってきた街に突如現れたこの建物は、このエリアを刺激するには十分なサイズ感。建物、空間をどう仕上げるかももちろん重要だが、この建物を使って、何を生み出すか、このエリアにどんな刺激を与えられるか。そんなことを軸にして、使い方、作り方、働き方を考えてみるのも面白いだろう。この街同様に、この建物にも今、不敵な自由が与えられている。最後に必要なのは、大胆な行動力を持ったコアとなる入居者だろう。
EDITOR’S EYE
このエリアでは、なかなかお目にかかれないインパクトあるサイズ感。入居する企業によってはこのエリアのシンボル的なビルになりうる可能性を秘めている。
どんな企業がどんな使い方をするのか、楽しみな物件である。