駒沢オフィス・店舗|レトロ スケルトン空間
EDIT
>>LOCATION
日々ご紹介するエリアからは少し外れるが、ギリギリ広域渋谷圏範囲となるだろう、駒澤大学駅周辺。オフィス立地としての馴染みはあまりなく、どちらかといえば渋谷方面へ通勤する人のベッドタウン的なイメージがある。今回の物件も駒沢大学を目の前にして、246から1本折れた駒沢公園通りに面した住宅エリアに建つレトロな物件。少し個性的なカラーに外観を一新した建物の1F路面区画が、今回の募集区画となる。
>>SPACE
築年数は実に49年。建物名称も「市川荘」と、近頃はあまりお目にかかれない味のあるもので、その佇まいと合わせてレトロな雰囲気がムンムンと感じられる。そんな建物の路面区画が今回の募集だが、その最大の特徴は、歩道との間にある広い駐車スペースかもしれない。現在はオーナーの車を仮置きしているが、基本的には1F区画の専用利用が可能で、車はもちろん、商品の展示などもOK。エントランスとしても顔になる部分でもあるので、自慢の車を横付けするも良いし、緑をふんだんに並べたりベンチを置いてみたりと、遊び心の発揮し甲斐があるだろう。
肝心の室内は前テナントの退去後そのまま。全体的に経年なりの傷みがあり、内装・設備含めて手を入れることは必須。ただ、いっそのことスケルトンにと考えれば、実はツギハギの天井ボード裏に隠された最大3.3m程の天井高と、壁面や床のコンクリート躯体の持つ味わいが、この空間の魅力を更に引き上げてくれるはずだ。地下区画とは違い光もしっかりと入る為、開放感のある天井を露わにして躯体むき出しの空間へ仕上げれば、倉庫の様なワクワク感のある気持ち良い空間へと生まれ変わってくれるに違いない。
>>HOW TO USE
店舗利用も可能ではあるが、路面としては抑えられた賃料単価も考えると、オフィス利用も十分あり。相談は必要だが、1F部分は外壁・サッシ共に手を加え、第一印象となるエントランスまわりを自分達らしく仕上げる。その先の室内は、かっちり整えた空間ではなく、大きなスペースにラフにデスクを並べ、工房やアトリエのような雰囲気をイメージして余白多めに活用してもらえると、この建物の雰囲気と相性の良いアジトっぽいオフィスが完成するはずだ。
現状のヨレ具合は中々のものだし、建物名称なども実にレトロ。ただ、その立地や路面区画という特性をうまく活かして手を加えれば、面白い空間へと大変身する可能性は随所に感じられる。まだまだ隠された魅力のカケラを丁寧に拾い集めて、この場所にオフィスを構える必然性を訪れた人々が自然と感じてくれる様な、そんな場所に生まれ変わらせてみて欲しい。
EDITOR’S EYE
通常の物販なども良いが、広めの駐車スペースや公園近くの住宅エリアという立地を活かして、自転車やグリーンを展示するショップなどとしても、親和性が高いのではないだろうか。軽飲食も相談可能なので、オフィスやショップに併設したカフェ的な利用も面白そうだ。
オフィス利用時は、駐車スペースにサイクルラックを並べ、日々のスタッフの通勤は自転車で。通勤後にはベンチで和やかに談笑している姿も、なんとも絵になりそうだ。。。
いろんな妄想の止まらない空間だけに、すでに前向きな検討者もおり、動きが早そうである点が何とも惜しい。