海岸オフィス | 海沿いの大型空間
EDIT
>>LOCATION
港区の海岸エリア。これまでは町域の大部分を倉庫・企業の事業所・工場が占めていた工業地帯であったが、近年は使われなくなった倉庫や工場をコンバーションによって新しい存在意義を持たせるなど、改めて注目されつつあるエリアだ。しかし、アクセス面ではまだその波に追いついておらず、この物件もまた、最寄りの田町駅から徒歩15分ほどとそこそこの距離はある。しかし、その大半が水辺を眺めながら進むルートで、日々海風を感じながら通勤するその道のりはなかなか悪くないだろう。
>>SPACE
海岸通り沿いにある大型のオフィスビル。建物の背面にはこの海岸エリアらしい水辺の風景が広がっていて、天気のいい日はこんなとこで簡易的なテーブル広げて働いても気持ち良さそうだ。1F-2Fには保育園、その上の3Fから8Fまでがオフィス区画となり、各フロアは420坪ほどの大きなワンルーム空間。次のテナントが手を加えやすいように、あえて床はコンクリート素地のまま。壁や天井も昔のオフィス仕様のままだが、白くニュートラルな仕様なため、全体的に色味も明るく広がりも感じられる空間だ。また、隣接する大きな建物がないので、3方向の連続窓を通して多くの光や視線が抜ける。その眺めは階を上がるごとにより遠くまで抜けていき、最上階の8Fとなるとさすがの眺め。遠くに立ち並ぶビル群やお台場の風景なども望むことができ、夜景も期待できそうだ。もちろん8Fの眺めは素晴らしが、個人的にはちょうど首都高と同じ高さにある3Fもお気に入りで、常に目の前を走りぬく車たちの映像がとてもシュールで面白い区画だ。
>>HOW TO USE
このロケーション、この環境、この大空間。現況の色気のない天井は外し、ダクト類をむき出しにしたスケルトン天井と、床は防塵クリア塗装でざっくりと仕上げるだけでかなり迫力ある空間になりそうだ。間仕切りなどもなるべく浸透性のあるガラスや、もっとカジュアルに植物やインテリアなどで目線を隠しつつ、なるべく400坪のワンルームの抜け感を楽しんで働いてほしい。都心に比べてなにかと不便な面も多いこの立地だが、まだまだ開拓され尽くしていない、面白みをたくさん秘めたエリアでもある。そんな場所に見つけた、これまた可能性に満ちたこの建物。今はまだニュートラルなその姿だが、今後どのように変わっていくか楽しみだ。
EDITOR’S EYE
天井高は基準階で2.5Mほどだが、3Fだけ2.8Mある。水辺という環境もよく、このサイズ感の割に賃料も他のエリアに比べるとなかなかお手頃の設定なので、日頃オフィスでの作業が多い会社など、出入りが少ない会社などには悪くない物件だ。空間の気持ち良さはなかなかのものであることは間違いない。