千駄ヶ谷オフィス | 個性的な世界観のB1F-1F空間
EDIT
>>LOCATION
千駄ヶ谷駅と北参道駅のちょうど中間あたり。千駄ヶ谷の駅を背に進み、鳩の森神社をこえて坂道を下ると、おしゃれなアパレル系のオフィスや店舗が増えてくる。その辺りになると、いよいよ千駄ヶ谷エリアらしい独特な雰囲気が漂いはじめ、華やかさが見え隠れする面白いエリアに切り替わる。今回ご紹介する物件は、そんな街の雰囲気を盛り上げてくれる、かなり独特な物件。入口から眺めるだけでも、ここはなんだ?と覗き込みたくなる程の異空間だった。
>>SPACE
この空間は、B1F-1Fから成るメゾネットタイプ。元々はアパレルのショールーム、その後はレンタルスペースなどでも使われていたという。入口のサッシから、床、照明、バーカウンターなどなど、存分に作り込まれたこの空間。世界観が仕上がりすぎている分、好みがはっきり分かれてしまいそうだが、細部まで彩られたこの空間がドンピシャではまる方には、他にはない空間との出会いに嬉々とすることだろう。この空間が出来て10年ほどの月日が経っている事で、よりその空間の成熟感が高まり、足を踏み入れた瞬間から時間の流れがゆったりとするような錯覚すら覚える。この空間であれば、どんなにせわしなく働いたとしても、空間がそれを中和して、穏やかさが保てるのではないだろうか。
>>WORKSTYLE
空間は、作り込まれている分レイアウトには工夫が必要。ある程度の改修も視野に入れつつも、出来るだけこの雰囲気を崩さず、上手く空間に併せて利用していただきたい。この熟した空間をより長く維持して、更に時間をかけて経年が生む深みも加えていっていただいてもいいのではないか。この完成度の高い空間を生かしきれるかは、次の入居者次第。備わったバーカウンター等は社内でフル活用してもいいし、クライアントや、友人を招き入れて夜な夜な情報交換するなど、この空間から生まれるコミュニケーションを楽しんでいただきたい。そうやってこの空間と共に過ごす事で、そこで働く方々もまた、空間と共にうまく熟成していく事になるだろう。
EDITOR’S EYE
この空間を気に入った方がまずすることは、悩むことだと思う。現在のレイアウトを生かし、いかにワークスペースを確保するか。空間自体が独特な世界観に包まれているため、そこで働くスタイルも、レイアウトに対する考え方も、規格外なアイディアが必要かもしれない。