EDIT
現在、ここはデザインワークスプロジェクトのオフィスである。
2007年1月にこのビルに移転してきてから、数々のprojectを多くのアーティストやクリエーターと行い、多くの作品を生み出してきたこの場所は、まさに『Factory』である。
造りこまれた空間には、社内のメンバーだけではなく、訪れた方々とのコミュニケーションを促進させる工夫やこの空間が存在する理由を感じることができ、オフィスという領域を超えた空間と感じることもできる。
今回、デザインワークスプロジェクトは次なるステージへフィールドを移すべく、新たな地への移転を行うことにした。
それによりこの空間は、6ヵ月後には、不動産業界の『原状回復』というルールによって壊されてしまう。
現在、この壊してしまうには惜しい空間を、受け継いでくれる方を募集している。
募集リミットは6ヶ月弱。
この空間になくてはならない造作物や、機能性を高める什器は、次に引き継いでくれる方と相談のうえ、この場に残していく。
この建物は、エントランスを入るとB1Fと1Fをつなげる大きな吹き抜け、空間にいる人が一目で確認でき、活気が伝わってくる空間だ。
ギャラリーとしていた壁面には、絵画などの作品を掲示できるレールも存在するから、この空間にどんな新しい色を加えるかは、次の入居者次第。
ワークスペースの2F、3F、4Fは各階のテイストを変化させ、働くシーンによって使い分けられるようにしている。
1F建物の前面道路にはシンボリックな大きな桜の木、建物の最上部は神宮の花火大会も望める屋上ありの愛すべき要素がいっぱいの建物である。
EDITOR’S EYE
自由な空間である。
空間と呼ぶにふさわしい、立体的なデザインと利用が可能な建物である。千駄ヶ谷というこの地に溶け込んだ建物は、この地にいる多くのクリエイティブワーカーと共に日々成長してきた。
各フロアとも閉鎖的なイメージがないため、明るく活気ある働き方が可能とする空間で、クリエイティブに働いてほしい。