渋谷オフィス|リニューアル後未入居のセットアップ空間
EDIT
>>LOCATION
住所は東2丁目。何か目的がないと日常の中ではただただ通過するエリアという認識の人も少なくはないだろう。しかし、このエリアは決してネガティブな印象はない。明治通り沿いには定食屋やスーパーなんかが肩を並べ、一歩中へ入れば静かな住宅街も広がる閑静な雰囲気を持ち合わせていて、めっぽう居心地が良い。今回は、そんな雰囲気を背にし、その環境を守るかの様にロードサイド立つこの物件のご紹介となる。
>>SPACE
建物丸ごとの大規模リニューアルを経てセットアップ空間へと生まれ変わった3Fと4F。コロナ禍以降増加を見せ、飽和状態となりつつあるセットアップオフィスだが、この空間は、徹底した作り込みと、自由度を兼ね揃えたバランスの良さがウリだ。
室内は約93㎡という面積の割に、会議室はもちろんラウンジスペースやバーカウンター、さらには男女別トイレにテレカンブースと、求められるニーズをかなり欲張りに詰め込んでいる。これだけ聞くと、室内のサイズ感から圧迫感も感じてしまいそうだが、明治通り側には一面窓が設けられ、間仕切り壁もガラスに変更しているなど、空間を最大限活かす配慮も抜かりない。そして、まとまった面積を確保しているワークスペースには、あえてデスクやチェアなどの家具はなく、自分たちの好みや、愛着ある家具を持ち込める。空間の完成度は、そのグレードや備わった設備ではなく、そういった配慮も含めて決まるものだと感じさせられる空間だ。
>>WORKSTYLE
オフィスの移転計画において、今回の移転が終着点となるという考えは恐らくないはずだ。それであれば、今後の計画を考慮して、動きにはなるべく身軽さを求めたくなるのは当然だろう。時代のニーズに合わせにいったかのような、あれもこれも詰まった空間だが、そんな要素に加え敷金0円※や、しかも2024年6月までもフリーレントが可能と、その入居のしやすさに拍車がかかる。だがここで伝えたいのは、なに不自由のないこの空間でも、それに満足し現状維持を狙うのはお控え願いたいということだ。あくまでも、この空間で過ごす時間は通過点であり、終着点ではないのだから。というのも、この手のセットアップオフィスはどうしても賃料が高めの設定という性質がある。当初数年間であれば、スタンダードなオフィスからの改修工事コスト、準備期間、税金面などと相殺して十分メリットを感じる条件であるものの、長期的な目線で考えれば話が変わってくる。それであれば、ある程度割り切った付き合い方を前提とした方が、良い関係を築けるはず。そして、事業の成長のみならず、この空間で体感した居心地や良かったこと、悪かったこと、ここでの経験の全てをひっくるめて、ステップアップし次のpassing pointを目指していただきたい。
EDITOR’S EYE
渋谷駅と恵比寿駅、どちらもアクセス可能な立地ではあるが、どちらの駅からも少々距離はある。しかし、建物目の前にはバス停があるのでご安心を。加えて、建物お隣にはコンビニもあるため、地味だけど入居後はじわじわと効いてくる嬉しいポイントだ。