神宮前オフィス|天井高3mのデザイン空間
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>>LOCATION
ハイブランドが立ち並ぶ華やかな印象の表参道。そんな表参道でも中心的な存在である表参道ヒルズの裏手には、神宮前小学校が昔ながらに存在し、ちょっと不思議で独特な雰囲気がある。そして、小学校を境に元々住宅街だった名残りや、個性的なショップも点在し、徐々に落ち着いた長閑な空気へと変わる。今回ご紹介する物件は、表参道ヒルズ裏手の住宅街に少し入ったところ。ひっそりと立つレトロな雰囲気の建物だ。
>>SPACE
1969年に竣工してから約54年を経て、良い感じの渋さを醸し出す建物の1Fと2Fが募集となった。表参道エリアのレトロな建物ということで、期待は元々あったものの、室内は、そんな期待値を軽々と乗り越えてしまうほど、魅力的な空間だった。
1Fはモルタル床に高さ3mのスケルトン天井。少々クールな印象があるものの、3方向に設けられた窓からは、暖かい光が差し込み空間に健やかさと優しさを加えている。さらには、窓先にある竹の緑や縁側からは風情を感じ、居心地の良さすらも演出している。2Fはというと、基本スペックは1Fと大きくは変わらないが、床をフローリングとした暖かみのある空間。周囲に背の高い建物がないことから、空間はより明るく、やけに気持ちの良さを感じる空間だ。
表参道から少し入ったことで、室内はとても静か。しんとしていながらスケルトンならではの荒々しさもあって、絶妙な魅力を放つ。1Fはクールでカッコ良く、2Fは明るく優しい感じ。フロアは分けて募集しているが、どちらも捨て難く、まとめて借りてしまいたいと思う独占欲を駆り立てる空間だった。
>>WORKSTYLE
この空間は、今の状況でも十分格好良く色気もあるので、大きく手は加えずにインテリアメインで飾ってみるのも良さそうだ。1Fはクールに格好良く。2Fは優しく穏やかに居心地を追求してみる。そして、できることなら、表情の性質の違う1Fと2Fをまとめて借りてしまうことをお勧めしたい。2つの顔を持つ空間とそこから生まれるそれぞれの居心地の良さや遊び心、それを満たす働き方。そんな全部を独占できたらかなり満足のいくオフィスとなる気がする。
そして、最後に1つ悲しいお知らせがある。それは建て替え計画により、この空間と一緒にいれるのも5年間に限定されていること。この空気感がありながらもったいない。。という気持ちが一番だが、せっかくなら残された時間を大事にとことん楽しんでいただきたい。限られた時間を大切にする。そんな使い方ができたなら空間への愛着は増していき、いつまでも記憶に残るオフィスとなるはずだ。
EDITOR’S EYE
オフィスとしてはもちろんのこと、店舗やショールームとしての利用も相談可能だ。表参道エリアの物件としては、立地や空間のポテンシャルは十分だし、5年間と限られた時間の分、手の出しやすい条件もまた魅力的だ。