南青山オフィス・店舗 | 六本木通り沿いショールーム店舗向け空間
EDIT
>>LOCATION
最寄りの表参道駅からは10分ほど。青山にある骨董通りから駒沢通りへ抜けていき、合流する六本木通りをコカコーラ本社方向へ少し戻ると、すぐこの建物は現れる。上には首都高も走り、車通りの多い幹線道路独特の雰囲気があるこの六本木通り沿い。交通量の割に人通りの少ないニッチな感じはあるものの、道沿いには背の高い街路樹が多く茂り、暑い夏は緑の木陰が気持ちのいい環境の良さは、意外と知られていない。
>>SPACE
その見た目からなんとなくイメージがつくかもしれないが、かつては車のショールームとして使われていたというこの建物。横長の大きな顔に対して、奥行きはほぼ無いという、ある意味ショールームに特化したような作りだ。
募集はこの道路面に面する1F〜3Fの3フロア。連続するガラス面によるオープンな1Fだが、さらにガラガラとガラスの折り戸を開ければ、より開放的すぎる空間に様変わりする。なんならここから車を入れられるし、今でも車に耐えられる耐荷重も備えているという。2Fはキッチンや暖炉風?の機器が備えられたラウンジ的なスペースで、白い空間越しに望む街路樹の緑がいいコントラストを生んでいる。3Fはオフィス仕様という感じだが、こちらも黄色のペイントと街路樹の色がいい絡み合いをして、個性的で面白い表情を見せていた。
目の前をひっきりなしに駆け抜ける車たち。その賑やかな立地の割に、室内にいるとあまり外の音は気にならず、むしろ街路樹の緑を眺めて過ごせるゆったりとした雰囲気の空間だった。
>>WORKSTYLE
この建物は、特に1Fのショースペースをどう使うかがカギであり、醍醐味であり、面白味となるだろう。それこそ、例えば趣味で集めた自慢のカーコレクションを1Fでディスプレイして、道ゆく車に見せびらかすように働くものもよし。車の隣にデスクを置いて、好きなだけ愛車を眺めながら仕事に励むなんて幸せな時間ではないか。もちろん車に縛られず、アートギャラリーやスタジオなどでもイメージつくし、オフィスで使うならオープンスペースや商談スペースなんてのもいいだろう。なんならワンフロア社長室というのも、目立ちたがり社長さんにはアリなのかもしれない。1Fで思いっきり遊びつつ、2Fと3Fではしっかり機能面をカバー。そうすれば罪悪感に囚われず、面白い使い方が考えられそうだ。
南青山アドレスの中でも、少しニッチな立地な分、ここは派手にいって存在感を主張してもいいのではないか。むしろそれをやってくれと言わんばかりの遊べそうな建物。ここで遊ばないのは失礼と自分に言い聞かせて、道ゆく車に主張しまくる面白い使い方を考えてみてはどうだろうか。
EDITOR’S EYE
一見1棟貸しのように見えて、実は1棟貸しではない。建物脇にある扉を開けると、そこにはひっそり隠れた飲み屋があるようだ。そんな仕事終わりの1杯も楽しめる特典もしれっと備えた、粋な物件だった。