恵比寿オフィス|内装居抜き原状回復義務なし空間
EDIT
>>LOCATION
恵比寿と広尾のちょうど中間あたり。駅から少し距離があるためか、明治通りという大通り沿いにおいても少々のんびりとした空気が流れている場所だ。そして、この辺りの明治通り沿いは、春になると一面をピンク色に染める隠れた桜の名所。夏の暑い時期にはそんな桜の葉が青々と茂り、アーケードの様に日陰を作ってくれるため、意外にも快適だったりと個人的には好きなポイントが多い。そんな明治通り沿いに、周囲の建物に溶け込んだこの建物が立っていた。
>>SPACE
建物外観は控えめな印象ではあるが、募集の6F区画は、前入居者が作り込んだ雰囲気の良い空間の居抜き状態になっていた。
室内は全体的にベージュトーンが多く柔らかい印象。その中でも目を見張るのはエレベーターホールや、執務室とミーティングルームまでの廊下を活かしたスペース。レンガやウッドを用いたこの区画内で最も温もりと落ち着きのある内装になっていて、第一印象は◎。ソファなどが設置され、通路からも隠れた様なスペースになっていて、スタッフの憩いのスペースだったというのが頷ける様な場所だった。また、建物奥の執務室側と、明治通り側に設置された大小2つの会議室はどちらも一面が窓。執務スペースだけでなく、個室で籠りがちな会議室にも、心地よい明るさがあって、健やかに働くことができそうだった。
こだわり抜いて作られた様な内装故に、少々キメキメな印象はあるものの、実は働くスタッフのことを第一に考えられたなかなか快適な空間だと思えた。
>>WORKSTYLE
全体的に雰囲気も良く、家具を持ち込むくらいでもサマになってくれることは間違いない。しかし、隙がないとも思えるほど作り込まれた空間であるが故に、かっちりとしたデスクやチェアを持ち込んでしまうと、少々息苦しくも感じてしまうかもしれない。積極的に居心地を求めるならば、ソファを設置したり、余白多めに空間を利用してみてはいかがだろうか。執務スペース側は固定席を設けず、オープンなラウンジの様に利用する。憩いのスペースも含め、その時々の気分で働く場所を選んでみても良さそうだ。
そしてこの物件、オーナー側からも優しい配慮が感じられる条件設定がもう1つの魅力。敷金は賃料+共益費の1ヶ月分のみと、初期費用はグッと抑えられる。敷金は償却されてしまうが、破損箇所以外の原状回復義務はなしと、入居する時も退去する時にも費用を抑えることが可能という点でも、安心して利用できるだろう。
こだわり抜いた内装に加え、見えないところでもオーナーからの入居者への配慮を感じるこの空間。働く環境も空間も、そしてオーナーも味方してくれる様なオフィスであれば、きっと色々とうまくいく気がした。
EDITOR’S EYE
電気のスイッチなども一箇所にまとめられ、壁などもスッキリとしている。さらに床にはコンセントをつけられる場所ももとより備わっているので、レイアウトも組みやすいだろう。細かくみていけば、優しさに溢れていた。