目黒SOHO | 著名建築家デザインのテラスハウス
EDIT
>>LOCATION
最寄りの目黒駅からは8分ほど。大使館が多く集まり、通称「花房山」と呼ばれる高級住宅街である上大崎3丁目にあるこの建物。大通りからは少し奥まった立地だが、お隣にはタイ王国大使館が位置し、その緑豊かな環境と、静かな住宅街の雰囲気がとても居心地がいい環境を作り出している。そんな高級住宅エリアらしい、この大型レジデンスタイプの建物。そこそこ築年数は経っているものの、その分いいヨレ方をしているのか、良い雰囲気を纏った建物だった。
>>SPACE
建物の設計は、著名な建築家である鈴木エドワード氏によるもの。約40年前に建てられたテラスハウスタイプで、不動産業界内でもちょっと有名な建物だ。
玄関を入り、廊下を進んでいくと、この大きく吹き抜けたスペシャル仕様の空間が現れる。2層分の大きな窓面と、その先に望む竹林の緑豊かなシーン。天気の良い日には眩しいぐらいの日が射し込み、外に出ると、しなやかな曲線で描かれたバルコニーと、竹林が風で揺らぐのどかな時間を過ごすことが出来る。なかなかお目にかかれないこの印象的な空間に、入った瞬間一発で心を掴まれた感じだった。
室内は1F-3Fまでの5SLDK、120坪というジャンボサイズ。1つ1つ説明したらキリがないので割愛するが、どのスペースもゆったりしたサイズで作られていて、住むのはもちろん、ワークスペースとしても使い勝手の良さそうな作り。窓が多いため、どの部屋にいても陽がよく入り、風も抜けて居心地は◎。2F・3Fともにルーフテラスが付いていて、特に3Fからはちょうど目の前の竹林や建物から頭飛び出しているため、そこからの空の抜け感は控えめに言っても最高だと感じた。
>>WORKSTYLE
立地が奥まった閑静な住居エリアなので、あまりイケイケな企業や出入りの多い会社というよりは、物静かに創作活動に励むようなクリエイティブ系の会社がこの建物にはしっくりくると思う。また、1社利用だけでなく、例えばパートナー企業の数社で使うなども相談できという柔軟性の高さもあるので、仲間内でLabスペースとして使い、スタッフ同士が新たな刺激を受ける環境として成立できたら、より本質的に面白く使えるんじゃないだろうか。
静かな住宅街にあって、緑にも囲まれる環境の良さ。住むことを前提に作られているので、オフィスなどにはない居心地の良さが最大のウリで、そんな空間でゆっくりと創作活動に専念する。朝から晩、なんなら翌朝もシャワーを浴びてスッキリした気持ちで作業を行える。そんな時代に反したワークホーリック気味な方々を受け入れてくれるこの空間は、居心地も、そこから生み出されるパフォーマンスも、決してただの◯じゃない。なかなかの◎だと言わせてほしい。
EDITOR’S EYE
住居仕様ではあるが、実際は水回りなどが少々古いために、しっかり住むには少し厳しそうな印象も受ける。しかし、たまに寝泊まりとして使う程度であれば、十分パフォーマンスの高い空間と言えるだろう。