六本木オフィス | 新築セットアップオフィス
EDIT
>>LOCATION
繁華街とビジネス、商業が混合する六本木エリア。世界的にも知られた東京のアイコン的な街の一つで、国内問わず海外からも日々多くの人々が訪れる。この物件があるのは、六本木駅から赤坂方向へ10分ほど進んだ場所。向かいには六本木グランドタワーや泉ガーデンなどの高層ビルが立ち並ぶビジネスエリアに、この界隈では新参門とも言えるこの真新しい建物が現れた。
>>SPACE
2023年に完成した新築ビル。見た目はオーソドックスなオフィスビルだが、その内部ではなかなか面白い実験が行われていた。14フロアある中で、現在2F〜6Fを先行してセットアップ仕様に改装済み。今や1つのスタンダードとなりつつあるセットアップオフィスだが、この建物の面白いところが、5フロアどれも異なる内装である事。それもデザイン会社自体も全て異なるという徹底ぶり。最低20席の確保など一定のルールはあるようだが、5フロア1つとして同じ空間はなく、クール系なテイストの内装や、ナチュラル系の柔らかい色合いのもの。中には少々ギラついた感じのデザインの空間もあって、さらに機能性重視なものからオープンスペースを広く取った自由度の高い間取りなど、バラエティー豊かでどれも面白い。その姿は、まるで色々な個性が集まるアイドルグループでも見ているよう。個々の主張が強く、いい意味でお互いを高め合っているというか。実験というよりは、むしろプロデューサー(オーナー)がいい意味で遊び倒しているような状態だが、個人的にはそのスタンスが好きで、内装と同じくらいこの物件に惹かれたポイントだった。
>>WORKSTYLE
すぐにでも利用可能な家具付きのセットアップオフィスという手軽さや、初期コストの負担の少なさ。それに加えて、早いタイミングであれば好きなテイストや機能面で、推しの部屋をチョイスできるという魅力的な要素は多々。どの部屋も働く姿がクリアにイメージができるし、窓先には目の前の大型ビルや首都高を行き交う車の風景が眺められ、六本木という勢いを感じながらも、ゆったりと働けるちょうどいい温度感。いくつもあるパターンからチョイスした空間であれば、しっくりときて仕事に専念できそうだし、スタッフの働くモチベーションも高めることは容易ではないか。
最後にもう一つ、嬉しいお話も。今すぐ入りたいという方は既存の2~6階の空間からすぐにでもチョイス可能だが、もし移転時期など時間に余裕のある方は、今後改装予定の上層階に、今ある5パターンから選んだフロアの内装を作ってもらう事も相談可能だという。もちろんその際はプラス条件などが加わる可能性はあるが、より上層階で、お好みの空間をセットで手に入れられると考えれば、それはそれでなかなかオイシイ話な気もする。
EDITOR’S EYE
セットアップ物件は近年増え、もはやどこでもお目にするようなスタンダードスタイルとなったが、この建物のように、全て内装やデザイン会社が異なるのはあまり見たことがない。正直、経済面などでは非効率な部分もあり、普通なら手を出しずらいと思うが、この建物はあえてそこに踏み入れ、石橋を叩いて新しい道を開拓しようとしている感じが面白い。それによって、ただのセットアップされた空間から、選択の自由も増え、さらに他のフロアへも反映されていくような、1つで3つの楽しさを備えた建物だ。