神宮前オフィス |戸建て居抜きオフィス物件
EDIT
>>LOCATION
表参道駅徒歩5分。南青山5丁目交差点先のFOUND MUJIの脇を抜け、神宮前の住宅街へ進む。今回の建物があるこの通りは、知る人ぞ知るこのエリアの抜け道。近年までは、LAS CHICASやPaul Smith SPACEがあったことで、穏やかなこの通りに表参道、神宮前らしい洒落た雰囲気を漂わせてくれていたが、そんな通りも新陳代謝と言うべきか、今まさにその顔ぶれの入れ替わりが行われている。街並みは変わらず穏やか。でも、これからの変化への期待が高まるこの場所に、驚くほど無表情のこの建物はあった。
>>SPACE
前面を鋼板で覆い隠した様な建物。中央にある玄関から一歩室内へ入ると、異様とも感じられる世界観に飲み込まれた。この建物の元の内装は知っていたが、その面影は全くなく、そこにあるのは、どこかのブランドショップのような完璧な世界観だった。
そんな室内は、完全な様でありながらも、完全ではない印象があるのが面白い。木造戸建ての剥き出しになった柱と、おびただしい数のパイプによって、独特な世界観こそ漂っているが、作り込んだ感じはなく、むしろ作り込んでない感じすらする。そして、建物内では、柱とパイプ越しに見渡せる1F部分はもちろん、柱だけ残した2F部分も、壁はないのに見えない壁で区切られているような不思議な感覚。入った瞬間の閉鎖的な感覚もあるが、見渡せば、めちゃくちゃオープンな感じもしたりする。
もちろんテイストの好き嫌いはあるかもしれないが、この空間にはカッコいいだけじゃない、真逆の感覚が常について回るような面白さがあった。
>>WORKSTYLE
この建物の本当の魅力は、この独特な内装より、その攻めの姿勢にある気がした。再建築の可能性を考慮すれば余命3年かもしれないという状況にも関わらず、そんなことを感じさせない強気な内装。そして、現状渡し・原状回復義務無しという条件は、この攻めまくっている空間に対して「もっとやれ」と発破をかけているようなものだ。
今回の募集条件や、空間全体から漂うそんなメッセージをしっかりと受け取りつつ、自らの更なる進化を追求し、この建物にもこのエリアにも負けない高みを目指してみる。残された年数は3年。空間の完成形と、自分たちらしい働き方、もちろん会社の成長も、進化はまだまだこれからと攻め続けていただきたい。
EDITOR’S EYE
こちらの物件のデザインは、数年前にお手伝いさせていただいた入居者が、
設計事務所DAIKEI MILLSにお願いしたもの。
DAIKEI MILLSは、表参道でいくつもの店舗やオフィスの設計や、現在、
SKWATという刺激的なプロジェクトを行なっている。彼らの生み出す空間の、味わい深さや香ばしさは実際に体感していただくのが一番だ。