恵比寿オフィス・SOHO | ライトコート付きベースメント空間
EDIT
>>LOCATION
恵比寿駅からは10分ほどの、ちょうど広尾駅との中間あたり。駅周辺の商業エリアからは離れ、このあたりまで来ると、昔ながらの住宅地や古くからある商店などが今でも多く残っている。いわゆるおしゃれスポットの恵比寿とは、また違った顔がこのあたりにはあって、この穏やかな哀愁感もある雰囲気が、個人的にはとても居心地がいい。そんなオフィスエリアからも程よく離れた環境にあるモダンデザインの建物。そのさらに奥の深部にこの空間はひっそりと隠れ潜んでいた。
>>SPACE
募集は地下。と言っても、地下3Fだからかなり深い。正直、最初は地下特有の暗い感じを覚悟でエレベーターを下がったが、扉が空くと、思いのほか明るい空間に、少し戸惑いすら感じた。室内はレジデンス仕様の空間。大きな1部屋と、その空間を囲うように、水回りやホール、書斎室などが配置されている。レジデンス仕様ではあるが、このシンプルな間取りはオフィスとしても十分イメージしやすく、むしろ住むより働く方がこの空間は適しているような気がした。そしてこの空間から、地下特有の閉鎖感をあまり感じないのは、間違いなく窓の外にある広いライトコートのおかげだろう。直射までとはいかないが、常にぼんやりと陽が落ちてきて、風も十分通って抜けていくため、室内にいても変な窮屈感は受けない。上を見上げると、ようやく地下3Fという深さを実感することができ、背の高いコンクリート壁に包まれるそのスペースは、静かで妙に落ち着く。このスペースが付いていることで、この地下深い区画は居心地のいい空間へとなっていた。
>> WORKSTYLE
地下というだけで距離を置いてしまう方も多いと思うが、このぐらいの閉じこもったぐらいが居心地のいい会社も多いんじゃないか。例えば映像制作など、日中ブラインドを締め切ってしまうよりは、最初から閉じつつ開いているようなこの空間の方が相性もいい気がする。空間の質的にも、日中の出入りも多く、せかせか働くよりかは、ゆっくり空間に腰を据えて、クリエイティブ作業に没頭するようなイメージがやはり合うだろう。繁忙期には泊まり込む日もあると思う。そんな時もご安心を。お風呂やキッチンなどもばっちりあるため、徹夜の日々もうまくサポートしてくれるはずだ。恵比寿エリアでも、奥の奥の、さらに地下深くに潜むこの空間。まるで社会との距離をとっているような孤立したポジションに潜んだ空間だが、その分外部からは邪魔されにくいため、徹底的に引き込もってクリエイティブタイムに集中したい人にはベストな選択肢といえるんじゃないだろうか。
EDITOR’S EYE
地下というワードだけで懸念を持たれる方も多いかもしれないが、実際に室内にいると、そんな事はあまり感じない。むしろ外にテラスもあり、見上げれば空。このスペースがもれなく付いてくることを考えると、総合的にアリな物件だと思う。