EDIT
六本木、賑やかなビル群を横目に歩くこと約10分。古くからの住宅街のその一角。窓からかすかにもれるライトの明かりを見上げると、白く塗られた躯体むき出しの天井が見える。大きな窓からちらっと見える空間に、好奇心をくすぐられる。
建物それ自体は決して新しくないが、手を掛けられた温かさが伝わる建物。築40年超の物件はビルオーナーの手によってリノベーションされている。
周囲のゆるやかな雰囲気にしっとりと馴染むように、その存在感を醸し出していた。
1階エントランス部分は2階との吹き抜け。
さっき見上げた窓から、太陽の光がたっぷり差し込んでいて心地良い。1階は誰もが必ず通る空間。スタッフの顔を見て、コミュニケーションができるから、1階には社長がいて欲しい。社長室って堅苦しいものではなく、気軽に入れる職員室みたいな。
2階はキッチンのあるフロア。お客様との打ち合わせ、スタッフ同士の打ち合わせや休憩など、リビングダイニングのような寛げる空間に。
屋上テラスから臨むのは、さっき通り過ぎてきたはずの六本木ヒルズ。そんな景色を眺めながら、落ち着いた環境で働くなんとも言えない優越感を味わいつつ、自身のシゴトにじっくり向き合えそうな物件だ。
EDITOR’S EYE
どのフロアも階段や照明、トイレや間仕切りに至るまで、ただ新しくするのではなく年を重ねたビルの温かみと十分に溶け込ませている。リノベーション物件ならではの空間を、働きながら味わおう。