桜新町オフィス | 大型倉庫オフィス1棟貸し
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LOCATION
田園都市線の桜新町駅。渋谷から電車で10分ほどの距離感でありながら、駅前の賑わいを抜けて1本道を入ると、空気はぐっと落ち着く。低層の住宅街が広がる、穏やかなエリア。二子玉川なども近く、都市と郊外のちょうど中間にいるようなバランスの良さがとても心地い。そんなエリアの一角。駅からのんびり5分ほど歩いた住宅街の中に、なかなか渋い表情をしたこの大型倉庫が現れた。
SPACE
元は花屋の倉庫として使われてきたこの建物。年数を重ねたいい歳の取り方をしていて、男心をくすぐるその無骨さがなんともたまらない。
今回はまるまる1棟貸しで、室内はB1Fから3Fまで、さらに中二階を含む4層構造となっている。現在は荷物や造作がそのまま残り、さらに経年劣化もあってかなりカオスな状態だが、そんなボロボロな室内でも、妙にポテンシャルを感じてしまうイイ雰囲気を備えているからまたすごい。今後、室内の中二階の一部床の撤去や耐震診断、物の整理を経て、空間はよりクリアになっていく予定とのことだ。1Fの大きく吹き抜けた空間と重たいシャッター。天井高のある地下空間。業務用の大型冷蔵庫や抜けのいい屋上。この渋い看板など。この建物で語りたい要素は山ほどある、そんな語りきれない魅力がたっぷり詰まった建物だった。
HOW TO USE
正直に言うと、そう気軽に手を出せる物件ではないかもしれない。スケルトン渡しなので、空間を整えるには遵法性や時間も資金と、かなりの覚悟を要すると思う。そんなことは分かりつつも、、このシャッターを毎朝ガラリと開ける日常を想像すると、やっぱり惹かれてしまうのが悔しいところだ。どこまで作り込むか。そんな度合いも大切。空間は綺麗にまとめすぎず、むしろ無骨な表情を活かした躯体の中に、ポップさや洗練されたデザインを少しずつ混ぜ込んで、ちょっとアンニュイな雰囲気に整える感じがカッコいいかも。壁にペイントを施したり、外に大きなベンチを置いて、日中はそこで作業するのも悪くない。業務冷蔵庫は“なんちゃって防音室”にもできるかも。オフィスや倉庫だけでなく、スタジオやギャラリーなんていうのもいいと思うし、外壁に残る「世界の〜」の看板に続くように、自社のロゴを掲げるのもすごく面白い。大いに手はかかる。でもその分、この箱には、憧れも野心も丸ごと突っ込める。やり切った先には、きっと想像以上にいい景色が待っているはずだ。
EDITOR’S EYE
室内は想像以上にヨレているので、かなり手は掛かりそうだが、いい雰囲気は備えている。いわゆる倉庫という使い方よりは、クリエイティブな方々がアトリエやギャラリー、スタジオなど、実験的に使っていける場となったら面白いんじゃないかと個人的には感じている。