恵比寿オフィス | リノベ済みセミスケルトン空間
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LOCATION
恵比寿駅からスカイウォークを抜け、ガーデンプレイスの前へ。そこから左手へ、足元に影を落とす街路樹の下をのんびりと道なりへ進む。通り沿いにはステーキレストランの「Peter Luger」や植物屋さん、学校などもあり、華やかでありながら、緑も多く、落ち着いた空気が漂っている。そんな道を進むこと数分。交差点を渡り、日仏会館の向かいに、控えめながら今どき感を纏ったこの建物が立っていた。
SPACE
2020年に内外装リニューアルされたこの建物。シンプルな表情で整えられつつ、要所に絡ませたグリーンが見た目に柔らかさを添えている。
ご紹介はその2F。表記上は2Fだが、実質3Fの高さに位置している区画だ。室内は、モルタル床に白壁、スケルトン天井という、素地感をそのまま活かした雰囲気のいい空間。3方向に窓も多く、そこから光もうまく入り、空間をやさしく照らしている。90㎡ほどの1室だが、男女別トイレやキッチンもバッチリ備え、機能面も抜かりない感じ。さっぱりしていて、味つけは控えめ。そんなシンプルめの空間だが、配線関係の露出を鉄管パイプで処理していたりとデザイン性への意識はきっちり備えていて、このぐらいがちょうどいいな。という、安心感のある空間だった。
HOW TO USE
近年増えた、過敏に味付けされたリノベ空間。個性をふんだんに詰め込んだ濃い味付けの空間が主流になりつつある中で、この空間はあえてあっさりと。一周回って、キメすぎない仕立て方が、かえって新鮮に映っている。料理に例えるなら、まだ最後のスパイスを加える前の、旨みがじんわりと広がる段階、という感じか。概ね味は整ってきているものの、ここに自分らしいひとさじによって空間は完成を迎える。そのひとさじは、こだわりの家具でも、内装でも、あるいは働き方そのものでもいい。付け加え方、スパイスの調合次第で、この空間の表情は自在に変わると思うし、それがこの空間を使う上での個性の見せ所。加えて、実は同オーナーが運営するガーデンプレイス内にあるシェアオフィスラウンジも利用可能という、珍しい特典も。この空間を自分らしく味わう最後の仕上げに、そんなトリッキーな特典を組み合わせてみるのも面白い。控えめながらも、じんわりと奥行きを感じさせるこの空間。どのようなスパイスでこの空間を自分らしく仕上げるか、折角ならそれをしっかり楽しんでいただきたい。
EDITOR’S EYE
濃い味のリノベ空間やガチャガチャとしたセットアップ空間に少々疲れすらも感じてきた最近の中で、このさっぱりとしたスケルトン仕様の空間にどこか安心感すら感じた。この空間なら、このまま使っても、この空間をベースに自分色にも染めるのもいいだろう。様々なイメージが膨らませ易い、いいリノベ空間だった。