東麻布オフィス | 変貌の可能性を秘めた大型空間
EDIT
>>LOCATION
麻布十番駅と赤羽橋駅の間に位置する東麻布2丁目。穏やかな住宅街?といった環境の中に、オフィスや港区法務局、路面にはポツポツと小洒落たレストランも看板を構え、最近ではデザイナーホテルなどもいくつか進出している。これまではいい意味で下町っぽい垢抜けない感じがあったエリアだが、今徐々にその姿を変えつつあり、今後の変貌も楽しみだ。そんなエリアの一角。大通りからわずかに入った場所の角地に、どしっと構えたこの重厚な建物が立っていた。
>>SPACE
今回ご紹介するのはこの最上階の3F部分。一言で言えば、室内は定番のTHEオフィスという感じ。今は色気ある内装というわけでもなく、どちらかと言うと少し硬めな印象だろうか。そんな第一印象だったが、すぐにいい面に気づく。126坪ある横長の空間はなかなかのスケール感があって開放的だし、周辺は穏やかな環境なので室内もすごく静か。そして3方向に窓が多い上に、よく見たらエアコンも多い!その数なんと24台という、冗談みたいな数が、なんでもないよ。という顔してシレッと密に並んでいる。一見すました顔をしているくせに、しっかりといいネタを備え持っていることに気づいた瞬間、急にこの空間が可愛くさえ思えてきてしまった。
大々的に開放されたスペースではないが、共有部の階段をさらに上がると、屋上に出ることもできる。周辺に高い建物が少ないので、すぐそこには東京タワーがドーンと聳え立ち、遠くのミッドタウンやヒルズなど、六本木の主要ビル群を全て眺められるという最高のポジション。たまにはここに出て、いい息抜きの時間を過ごせそうだ。そんなプラスアルファがもれなく備わっていることで、ただ室内で過ごすだけではない、この建物で働くことのいい広がりを感じさせてくれそうだった。
>>HOW TO USE
このままではなんの変哲もないオフィスビルの紹介になってしまうが、なぜそのような物件をここで話すのか。それは、色々とここだけの話を秘めているからだ。
まず室内で言うと、実は天井裏の懐がなかなか深い。天井ボードを外し、スケルトン仕様にすれば、最高3.4Mという天井高を手に入れられるという。想像してみてほしい、天井高3.4Mの126坪あるこの大きな空間を。それだけでもガラッと印象は変わるし、さらに床も色気ある素材やモルタル現しなどに変えれば、間違いなくいい空間になるだろう。(24台のエアコンも、ぜひそんな空間のいいアクセントとして!)
続いて屋上について。まだ計画段階だが、今後ここも整備していこうと模索中とのこと。今すぐとはいかないものの、近い将来、この気持ち良いスペースが自由に快適に使えるようになったらまた最高だ。また、建物の表層や共有部も徐々にアップデートさせていく可能性もあるという。基本的には、オーナーもこの建物をどう良くしていこうか模索している様子。そのため、室内の改装についても、提案次第ではサポートも受けられそうなので、共同してうまくこの空間を変えられていけたら、また理想的な動きと言えるだろう。そうやって、今後さらに良くなっていく可能性しかないこの建物。そんなこれから変わろうとするこの建物を、今のうちからこっそりとご紹介させていただこう。
EDITOR’S EYE
天井高が確保できる物件なので、スタジオを絡めさせた使い方など、色々考えやすい。デザイン感度の高いオーナーなので、良い提案には協力してくれそうなので、是非面白い提案をお待ちしたい。