恵比寿オフィス｜天井高約4mのロフト付き空間

>>LOCATION
恵比寿郵便局の交差点を明治通り側へと折れる。駅前は飲食店やショップが多く、賑やかでせかせかとした印象があるが、この辺りまで来ると比較的ゆるやかな時の流れを感じる住宅街としてのエリアに変わっていく。そんな中にもこぢんまりとしながらも雰囲気の良い店や、評価の高い隠れ家的な飲食店も点在する新橋グルメ通りなども近くを走っている。そんな2つの要素を持ったエリアの交わる様な場所に、1Fに入居する飲食店の鮮やかな朱色のファサードが目を惹くこの建物を見つけた。

>>SPACE
募集区画は4F。2018年にリニューアルされた室内は、ガラス張りの会議室が設置されたセットアップオフィス。細長い敷地に作られた物件で、真ん中にはエントランスとなるエレベーターと水まわりスペースがあり、廊下を介して東西にそれぞれスペースが分かれる様な独特な間取りになっていた。東西どちらのスペースにも最上階の特権とも言えるロフト付き。東側の吹抜けている空間の天高は最高約4mと高く、なかなか気持ち良い開放感のある空間だった。反対側の西側スペースには一部にガラス張りの会議室が設置されていて、会議室内の床は緑色のタイルカーペットという少々個性的なチョイスの空間。全体的なテイストの好みは分かれると思うが、あとは家具を運び込むだけ、というところまで準備されているのは有難いポイントだろう。
天井が高く、明るさが確保されているだけでなく、ちょっとした荷物はロフト部分に収納して、すっきり見せることもできる。そんな開放感&実用性にも秀でた空間だった。

>>HOW TO USE
東側のまとまったスペースに執務室、西側はガラス張りの会議室と、すでに用意された利用方法にフィットすれば、デスクを配置して、もうすぐにでもここに拠点を構えることができる空間。変則的な間取りながらも、意外にも空間としてのポテンシャルは高めであるならば、この空間で過ごす時間をさらに昇華できる気がしてはこないだろうか。
東側はその十分過ぎるほどの明るさと気持ち良さをベースにしつつ、しっかりと働けるスペースを確保した機能性重視の空間に。西側は、独特な緑のタイルカーペットやフェイクのフローリング調シートは変更必須であるが、リラックスして働けるようなラウンジの様に仕上げ、対外的にも打ち合せを行いつつブランディングできるくらい徹底的に作り込んでみてはいかがだろうか。完全に東西で空間が分かれるこの物件だからこそ、どちらか一方の変更に注力してしまっても成立するのかもしれない。
この空間において、それぞれの良さが光るスペースへと仕上げて、その日その時々の気分で東へ西へと移動し、この空間を楽しんでみて頂きたい。

実はこの物件、エレベーターが少々コンパクトなのが玉に瑕。定員は3名、対荷重は250kgまでと大人3人がギリギリ。すぐ目の前には階段も用意されているため、急ぎの際には階段が良いかも。