荻窪オフィス | 居抜きデザインオフィス
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>>LOCATION
最寄りは中央線の荻窪駅。独自のカルチャー色の強い高円寺や阿佐ヶ谷、人気の吉祥寺などに囲まれたベッドタウン的なポジションにあり、都心へのアクセスも悪くはない。この物件は、そんな荻窪駅から井荻駅方向へ15分ほど進んだ、環八の道路沿い。その辺りまで来ると、オフィスビルなどはほとんどなくなり、大通りの裏には遠くまで続く住居エリアというイメージが強いだろうか。そんな少しニッチな立地ではあるものの、円形窓の特徴的なフォルムをしたこの建物の中に、とてもオススメしたいデザイン空間を見つけた。
>>SPACE
ご紹介するのは4Fにある一室で、現在は著名な建築家永山祐子氏のオフィスとして使われている空間。ぐるっとガラスで囲われる円弧の間取りと抜群の眺望という、元々のポテンシャルも高い作りだが、その空間をさらにうまく使いこなしていた。空間からその先の景色への意識も高めるように、入り口の方から外に向かって走る家具のレイアウトや、目線の流れと合わせた蛍光灯の配置。家具も低く抑えられ、打ち合わせスペースもガラスで仕切ることで、空間の抜けの良さを損なわれていない。色のトーンを家具と天井を揃えることで、全体の気配を繋げており、外の景観と空間の特性を最大限に生かしたプランニングだと感じた。北向きの窓なので、日中もカーテンなどで閉じる必要もなく、常にこの開放的な風景を眺めながら仕事は気持ち良いだろう。夕方には遠くの地平線に沈む夕日がとても美しく、昼夜問わず、ずっといても飽きない居心地のいい空間だった。
>>HOW TO USE
今回は、この空間を居抜きで引き継いでくれる方を探している。ルールとしては、6月末までの契約締結と、原状回復義務も同時に引き継ぐというのが条件。正直、オフィスとしてはニッチなエリアで、立地のハードルの高さは否めないだろう。しかし、賃料坪単価1万(税別)を下回るコスパの良さや、初期費用のリーズナブルさ、なにより作り込まれたこの空間を受け継げることなど、エリアのハードルさえ越えられれば、いいことはいっぱい詰まっている。
近年で少しずつ増えはじめた、コストの削減だけを目的としない居抜きスタイル。前入居者たち自体の魅力、そして彼らが育ててきた空間への意志や思いをも引き継ごうという、いわばウェットタイプの居抜き。そんな、空間だけではない、目に見えない愛情すらも引き継ごうという感情的なサークルも生まれれば、これまで以上にオフィス移転は良い方向に加速するんじゃないだろうか。
この物件も、居抜きの期限は刻一刻と迫っている。その期間を過ぎれば、当然のように元の味気ないオフィスに戻されてしまうので、この空間と目に見えない何かにピンときた方は、急ぎ目でまずはこの空間を体感してみていただきたい。
EDITOR’S EYE
丸い柱に描かれたペインティングや、壁に沿って作られたアールのキッチンなど、見れば見るほどキャラクター性があって面白い空間だ。居抜きラインとしては、造作部分はもちろん、デスクなども相談可能。初期費用も安価で、必要最小限の荷物を持ち込むだけですぐ稼働できる手軽さもいい。なんなら、オフィスのレイアウトやアレンジも今の入居者に相談しちゃうのもアリかも?・・