神宮前オフィス|陽当たり良好な空間
EDIT
>>LOCATION
表参道のアップルストアを入口としてスタートするまい泉通り。行き交う人々も多く、メインストリートである青山通りの1本裏とはもう言えないほどの賑わいがひしめいている。その通りをキラー通り寄りのちょっと深くまで入ったところ、建物を押し分ける様に通路があり、急にぽっかりと空が開くような場所にその物件はあった。
>>SPACE
外から見ていると際立った印象をなかなか感じにくい物件かもしれない。しかし、室内は明るく、クリーンな印象を与えるほどの圧倒的な陽当たりが広がり、空間の印象は一変する。惜しくも室内はありきたりのスタンダードな仕様のため、写真だけではなかなか伝わりにくいかもしれないが、明るさという要素が空間の印象をここまで良くするのかと思うほど、魅力的な物件だった。
陽当たりは完璧と言ってもいいだろう。それもそのはず、東南西の角部屋は陽当たりの良さのテッパン要素。3方向が道路に面していて隣の建物までの距離が確保されている上に、サッシも最大限に大きくし、取り入れる光の量も多い。庇がないことで光も十二分に差し込み、空さえも近く感じるだろう。窓先の抜け感はなくても、3Fでこれほどの陽当たりの空間に出会うことはなかなかないため、非常に印象の良い空間だった。
>>HOW TO USE
この空間を存分に生かすためには、間仕切りなど壁を作るのはNGだろう。会議室すらオープンにし、オフィスに必要な什器も極力少なめに配置して、空間に余裕を持たせたレイアウトにするといいだろう。床、天井を変更することで、より健やかで、清潔感溢れるオフィスになるポテンシャルもあるので、入居前の改修も必須として考えていただきたい。
通常、思いがけず手に入った珍しいものや価格の安いものを掘り出し物という。一般的な見方をすれば、この物件は、立地は良いが、スタンダードな仕様、価格もそれなりとあれば、掘り出し物というには及ばないかもしれない。実際に体感して初めてわかるこの物件の陽当たりという魅力。これほどの陽当たりがあって気持ちの良い空間からは、健やかに笑顔で働く様子しか想像ができなかった。そんなネガティブさや、悪くなるイメージの全く想像できない空間というのも、ある種の掘り出しモノ物件と言ってもいいだろう。そう考えると、この物件は、立ち入ってみないと嗅ぎ取れない、リーズナブルさや、格好良い空間に負けないくらいの掘り出しモノ要素がある物件だった。
EDITOR’S EYE
実はこの物件、2F部分のテナントの広告は少し主張が強い。少々色気を損なうポイントでもあるが、それがまた掘り出モノとしての魅力を際立たせるかもしれない。