松濤オフィス|日当たり良好、5フロア1棟物件
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>>LOCATION
若者の街、渋谷から近いながらも高級住宅街として確立している松濤エリア。そのエリアに入る目印となる東急百貨店本店とBunkamuraは今年の1月に約55年の歴史に幕を閉じ、これから2027年に向けて地上36階/地下4階の複合施設が建設される。そんなこともあって、より街としての価値が上がることが期待されるエリアだ。今回の建物は、そんな再開発が予定されている東急百貨店本店の少し裏手あたりで見つけた。
>>SPACE
物件の前までいくと、まるで双子のように同じ建物が立っていて、その向かって右側の建物1棟が今回の募集だ。室内はB1F〜3F+屋上の5フロア構成でB1F-1Fと2F-3F+屋上がそれぞれ別動線のアプローチとなっている。メインとなる3Fは屋上へ繋がる階段を挟む形でまとまった空間。トップライトから入る光や、高い天井から差し込む明かりが気持ちが良い。屋上は周囲に背の高い建物がないからか、視線がよく抜けることもあって気分転換にはちょうど良さそうだ。2Fはミーティングやゲストルームとして丁度良い個室が2つ。1Fは上階へのアプローチの関係上、少々変形間取りなっているため使い方に工夫が求められるが、簡単な打ち合わせやちょっとしたストックルームとしてもそのパフォーマンスを発揮してくれそうだ。そして意外にもB1Fはフローリングにコンクリート打ちっ放しの空間とカッコよく、大人の秘密基地のようでワクワクする。地下特有の圧迫感も空間の両サイドに設けられたドライエリアによって解消されていることで実用性のイメージもしっかりできた。全体的にコンパクト目ではあるが、自然と機能的な使い方のイメージが広がって、その機能性だけではないワクワク感を常に感じさせてくれる魅力的な建物だった。
>>WORKSTYLE
用途的には店舗も相談は可能だが、ここはあえて1棟丸ごとオフィスとして使うことをお勧めしたい。メインスペースとなるであろう3Fは、かっちりしたデスクを置くよりは、ソファやテーブルで少しラフに仕上げて、メンバー間のコミュニケーションをとりながらリラックスできる環境を整えてみる。とはいえ、たまには篭って黙々と集中したくなった時はB1Fを使ってみてはいかがだろうか。上階との連続した繋がりが弱いため、気持ちもリセットしやすく、インテリアもかっちりした感じで整えれば、ONとOFFの切り替えもしやすそうだ。
隣の芝は青くみえるなんて言葉があるが、この建物に限ってはそんな心配もなさそうだ。機能性と居心地の良さを兼ね揃えたこの建物は、渋谷でありながら落ち着いた松濤。馴染めば馴染むほど、愛着が湧いて、むしろお隣さんが羨ましがる程のオフィスになるように感じた。
EDITOR’S EYE
元々住居として建てられた建物のため、収納や水回りもしっかりと備わっている。そのため、たとえ終電を逃してしまっても、着替えの準備さえあればお風呂にも入れて自宅の様にリラックスすることもできそうだ。