渋谷オフィス|最上階、セットアップのメゾネット空間
EDIT
>>LOCATION
立地としては、青山通り沿いの子供の城のお隣り。渋谷駅と表参道駅のちょうど中間くらいという、駅近立地とは言えないながらも、なかなか好立地とも言えるポジション。
周辺は青学や国連大学などシンボル的な建物がありつつも、しっかりとオフィスビルもあるため、スーツ姿のサラリーマンや学生が活気を見せている。そんな青山通りの賑やかながらも開放的な気持ちの良さを感じながら毎日通って通勤できると思うと、考えただけでもワクワクした。
>>SPACE
募集となるのは8F-9Fの最上階メゾネット空間。建物外観のスリムな印象とは裏腹に、室内は思った以上の広がりを感じさせてくれた。その理由としては、道路に沿うように設けられた2面の窓先がイイ感じに抜けていて、日当たりも良く、視線が広がってたから。室内にある間仕切りはガラス仕様で空間の持つ魅力を損なわせず、個室を完備。実際に窓際へ近づいてみれば、表参道方面へ続く景色に特別感すら感じさせられた。
そして、この空間の内装は家具付きセットアップとなるのだが、今回設計に携わったのは、アパレル企業ベイクルーズの店舗デザインチーム。家具は木質感強めのJOURNAL STANDARDの物を採用し、椅子やデスク、ラックをウォールナットで統一した落ち着いた印象。そんなアレンジもあって、オフィスというよりどちらかというと品の良いカフェのような、居心地の良さを感じる空間だった。
>>WORKSTYLE
この空間を撮影している時、「慣れる」と「馴染む」という2つの言葉を考えていた。似たような言葉ではあるものの、各々が持つ意味の違いは、はっきりしていると感じる。
綺麗に仕上げられた空間も、気持ち良いほど日当たりの良い空間も、意識せず慣れていくと最初の感動は無くなっていくことだろう。しかし、日々空間を綺麗に使ったり、味わうようにインテリアを楽しむことができたら、次第に愛着も湧き、しっくりと身体にも馴染んでくることはずだ。馴染めば馴染むほど居心地の良さも増え、オフィスといえど良い付き合い方ができると感じる。そんな「慣れる」と「馴染む」のような似ている感覚でさえ、しっかりと意識して向き合いことで全く違う時間となる。このオフィスに備えられた家具は、華やかセレクトではない。ただ、そんな馴染むという感覚を大事に過ごしてくれたら、きっと良いパフォーマンスにつながる気がした。
EDITOR’S EYE
撮影したのはちょうど11時頃の1番いい時間というのもあったが、バルコニーから青山通りを眺めている時間が温かくて気持ちよかった。日中も良かったが、夜になった時の青山のキラキラした景色にも期待したい。