南青山オフィス|全フロア天高4m超 築浅空間
EDIT
>>LOCATION
南青山にある骨董通り。根津美術館が近いこともあり、骨董店が集まっていたことから名付けられたと言われているこの通り。今では骨董を扱う店舗の方が少なくなり、テラスのあるカフェやアパレルショップなどが点在し、スーツよりも小洒落たファッションに身を包んだ雰囲気の良い人々が行き交う場所だ。
そんな骨董通りの青山通り側から1つ目の信号を青学側へ折れる。アイビー通りとの間にある、目的がなければ入ることのない袋小路の路地奥に、2021年に竣工したまだ比較的新しいこの建物を見つけた。
>>SPACE
B1F〜2Fまでの3フロアからなる建物。周囲の3F建の建物と遜色のない高さに意外と2F建?と思いながら室内へと入ると、すぐにその秘密が明らかになった。1Fは4mを超える天井高を誇り、3フロア全てが4mオーバーの天井高ということで、隣の建物と同じ高さになっているのだ。
そんな建物の室内はこれまたどのフロアもスペシャル。ざっと説明すると、1Fはコンクリートの壁に黒い天井で凹凸のない空間。道路に面して床から天井まで一面が窓という気持ち良いくらいのスッキリさを感じられる。B1Fに関してはドライエリアのない完全な地下区画になっているが、天井高5mと圧巻の高さで閉塞感もなく、なんとライブ演奏まで可能な防音性能もあるという。2Fに関しては、少し小ぶりな空間ではあるが、ドイツ製のキッチンをメインとし、ワインセラーやエタノール式の暖炉もあったりと、高級感あるラウンジの様な空間。そして、さらにこの建物を魅力的にするのが、屋上スペース。BBQもできるシンク完備な上に、低層のエリアのため、抜けた空を楽しめる場所になっていた。
細かなところまでかなりこだわりを持って作られたであろう、南青山らしいスペシャルな建物だった。
>>WORKSTYLE
表参道駅からは徒歩で3分の立地にあるスタイリッシュな外観の建物。室内も各フロアで4mオーバーの天井高にこだわりの家具付きで、さらには屋上まで利用可能。1棟で利用すれば、これほど贅沢な物件はなかなかないだろう。その分賃料もかなり強気な設定ではあるが、プレミアム感を感じられるオフィスで、スタッフみんなのモチベーションが高まることは間違いない。それならば、やりたいことを詰め込んで、ある種わがままに利用してみてはいかがだろうか。
1F部分では、物販店舗やギャラリーとしてもそこに展示する商品はとても映えてくれそうだし、B1Fは防音設備の備わった特殊空間のため、制作系の企業であれば、映像の編集や試写会などを行うこともできるだろう。2Fは打合せやスタッフの寛げるラウンジとして利用しつつ、週末には本気でバーを営業してみる。レクリエーションや打ち上げの際に屋上でBBQを行ったり、週に1度は2Fのキッチンで作った料理を楽しみながらランチはスタッフ全員でなんてのもコミュニケーションが深まるかもしれない。
1棟丸ごと利用することで、より自由によりわがままにこの建物を使い尽くすことができるだろう。そんな風に贅を極めた空間で働くことで得られる満足度はきっとスペシャルなものになるに違いない。
EDITOR’S EYE
建物前の敷地部分であれば、車1台は駐車することも可能。1F部分の顔が潰れてしまうため、悩ましいところではあるが、荷物の搬出入などにも対応できるため、一時的な停車には良いかもしれない。その他にもテラススペースを設けたり、建物前を植物で彩ったりと、建物前だけでもやりたいことがたくさん出てきそうだ。