南青山オフィス | テラスに面するメゾネット空間
EDIT
>>LOCATION
表参道駅からは10分ちょっと。青山にある骨董通りから駒沢通りへ抜けていき、六本木通りを跨いで、もう少しだけ西麻布の閑静な住宅地を進んでいったあたり。これだけでもだいぶ奥まった立地なのに、さらに通りから一軒分奥まった先に、青いタイル張りをアクセントに纏ったこの建物が、ようやくちらっと顔を覗かせている。正直アクセス面は便利とは言えないエリアだが、そんなディープな場所までわざわざ来る価値はあるような、期待を上回るこの空間が待っていた。
>>SPACE
募集はこのB1Fと1Fのメゾネット区画。奥まった立地のさらにバックサイドに向いた地下にあるため、最初は勝手に閉鎖感などを心配していたが、その区画の扉を開けた瞬間に、そんな心配はすぐ吹っ飛んだ。
吹き抜けにある大きな窓面から、多くの光が注ぐとても健やかさのあるこの空間。外には広々としたテラスがあって視線の抜けも良く、ちょうど正面の敷地がぽっかりと空いている事もあって、そこからダイレクトに注ぎ込む光は、むしろちょっと眩しいぐらいだ。窓を開ければ風もよく通って気持ちいいし、奥まった環境な分、外の音もほとんど感じられない穏やかさも備えている。室内は、この4月にリニューアル工事を終えたばかり。オーソドックスなオフィス仕様ではあるが、新設された明るい色合いの床と、この日当たりの良さによって、明るく清潔感のある印象。また、そんなシンプルな空間に、テラスにある樹木の緑や、壁の青いタイルがまたいい色味のアクセントを加えていて、よりおしゃれな感じに映る。
見ての通り、地下特有の閉鎖感はまるでこの空間からは感じないし、むしろ明るく清潔感すらあって、これがほんとに地下?と疑いたくなるような、開放的空間だった。
>>style
奥まった立地にあるので、あまり大人数や、出入りなどの多い会社にはちょっと向かなそうだが、篭って作業に没頭するようなクリエイティブ系には良い空間だと思う。一回入ってしまえばこっちのもの。空間の居心地の良さは抜群で、気持ちの良い陽を浴び、静かな環境の中で、朝も昼も夜もとにかく作業に没頭させてくれる居心地の良さは高い。疲れた時はちょっとテラスに出るといい。そこで思いっきり深く呼吸をして、脳まで存分に酸素を回せたら、また集中力を取り戻し、その後の作業にも全集中で取り組めるだろう。
最近、”ゾーンに入る”という言葉をよく耳にする。主にスポーツ選手が超集中的状態に入り、相手の動きが止まって見えてしまうなんていう逸話もよく聞く状態だ。もちろんそこまで至るには本人の並大抵な努力が必要だが、この空間はそんな追い込むにはちょうど良い環境で、言い方を変えれば、精神と時の部屋のような、いつまでも篭れる環境は提供できる気がする。そんなゾーンをいつしか感じられるぐらい、この空間で狂ったようにクリエイティブ作業に没頭していただきたい!
EDITOR’S EYE
トイレなどの水回りは共有部に出ているため、室内は無駄なスペースもなく、形もシンプルな箱型。上下で分かれていて、どちらにも直接入れる扉があるため、上を来客用、下を作業場など、レイアウト面でもとても使いやすそうな空間だった。