渋谷区東SOHO | 神社の森に佇むデザイン空間
EDIT
>>LOCATION
この建物が立つのは、渋谷区東にある住宅地。渋谷・恵比寿・代官山から、いずれも15分ほどと距離はあるが、氷川神社に寄り添うような緑環境の豊かな場所にある。住宅地と言っても、近隣には小洒落たカフェやクリエイティブ系のオフィス、コンビニや大型スーパーなどもあり、結構便利な立地でもある。一度入ってしまえば、実はそんなに不便のない立地だとも気づくだろうし、むしろこの落ち着いた環境と緑が手に入れられる、穴場的なエリアとも言えるんじゃないだろうか。
>>SPACE
2021年の春に完成したばかりの新築。2世帯となっており、2Fはオーナー住戸、1Fが今回ご紹介する空間だ。
外観は少し控えめな印象だが、その室内に入ると驚く。天井高4Mという背の高いワンルーム空間が広がり、奥の大きな窓の先には、氷川神社の野生み溢れる緑が気持ちよく写っていた。時々、その森を子供たちが駆け抜けていく姿も見え、どこか懐かしさすらある心温まるシーンが。この空間に入って、一番自分の心が揺さぶられたのは、そんな光景を見た瞬間だった。
話を戻すと、本来は住居として作られているこの空間。作りは1Rだが、森側の段差を上がった部分にベッドを置けたり、反対の壁にはおまけの様なロフトもついている。当然の事ながら、お風呂やキッチンなど、生活に必要なものものは全て備わっているが、この空間の優秀なのが、その生活感をうまく隠しきっているところでもある。収納やエアコン、コンセント1つにしても、すべてが表に出ないように徹底されていて、むしろ住むことを想定していないと思えるほど、生活感を打ち消している。それにより、住居というよりは、スタジオなどの洗礼された空間に近しく、この空間の使い方を試されているような、変な緊張感すらもどこか感じてしまった。この空間について説明したいことは山ほどあるが、まずはなにより体験して頂き、一緒にこの空間に浸って頂きたい。
>>WORKSTYLE
契約形態は住居兼用になることが前提だが、事務所利用はもちろん、スタジオや不特定多数の出入りがない店舗なども相談できるという幅の広さ。個人的にはスタジオやギャラリーなどがこの空間のイメージに合っている気がする。良くも悪くも開放的なので、プライバシー度高めな住居などにはハードルの高い作りだが、逆にこのシーンを取り入れやすいスタジオやギャラリーなどなら、この世界観を崩さず、一番うまく使って頂けるんじゃないだろうか。オーナーもこの環境、建物、デザインにかなり惚れ込んでおり、そんな愛着がある建物だからこそ、よりクリエイティブな方に使ってもらいたいとの思いが強いようだ。例えば、この空間にただ味気ない家具を置くのではなく、この空間に合わせて一からこだわりの家具を作るぐらいの、本気度と愛着をもってこの空間を使って頂ける方が現れたら本望だろう。
渋谷エリアにおいては、稀有や希少というという表現でも物足りないくらいの奇跡ともいえるレベルの物件。そのため、正直悩んでいる暇はまったくない。この物件にピンときた方は、とにかく今すぐGoだ!
EDITOR’S EYE
写真ではその魅力がうまく伝えられず、撮るのも諦めてしまったが、キッチンの小窓かの先に、子供が通り抜けれるぐらいの道が奥の道路まで真っ直ぐ伸びている。恐らくその小道自体は昔からあったものだと思うが、その道を伝って、建物の脇を抜けて、神社に通じる抜け道を塞がないよう、建物もうまく作ってある。そんな環境との共存の仕方が、またとても素敵だった。