八丁堀オフィス|リノベ済み 天井高空間
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普段TOKYO WORKSPACEがメインとしている西側エリアに比べ、リーズナブルな賃料設定やアクセスの利便性など、なかなか多くの魅力を秘めている東京イーストサイド。そんなエリアで見つけたこの物件は、八丁堀という当サイトでは馴染みの少ない立地に建つものの、東京駅からも徒歩15分圏内と割とアクセスも良く、環境豊かな川のほとりにひっそりと建っていた。
築25年ほどと、程よく歳を重ねているペンシルタイプのビル。そんな建物もこの度室内をフルリノベーションされ、新たな姿へ移り変わろうとしていた。2F〜7Fはほぼほぼ同じ間取りで、それぞれ30坪ほどとなにかと扱い易いサイズ感。その中でも仕様はフロアによって異なり、2F〜4Fは写真の通りシンプルながら遊び心もあるオフィス仕様。かたや5F~7Fは、天井ボードを外した天高3Mほどのセミスケルトン仕様の空間となる。会社によって空間の好みが出るため、今回のように2パターンの空間に分けたようだ。各フロアには会議スペースや男女別トイレなどの機能面もしっかり備え付けられており、なんと指紋認証形のセキュリティキーという未来型の装置も設置予定との事。このメカにはだいぶ興奮させられる。1Fはエントランス周りがあるので多少面積は減ってしまうが、代わりに川沿いのバルコニーが付いており、この区画の入居者のみが使える特別なスペースがもれなくついてくると考えれば、多少室内は窮屈な思いをしても文句はないだろう。ちなみにルーフトップもテナントへ開放されているので、一時の休憩を楽しむ憩いの場や、他の入居者たちとのコミュニケーションの場となる有難いスペースとなる。
ワンフロアはもちろん、会社の規模によっては複数フロアという使い方も考えられるだろう。この建物の特徴として、本来は建物背面と呼べる川沿いが建物の顔となる。室内の開口面は全て川へ向いており、日々のワークライフの中に、刻一刻と変化する川辺のシーンが取り込まれ、常に空間には豊かな時間が流れる。水辺には癒しの効果があるとよく聞くが、この環境で働けばちょっとやそっとの仕事のストレスなんかすぐに打ち消してくれそうだ。例えお探しのエリアではないとしても、川辺という西側エリアではなかなかお目にかかれないこの環境を求めて、このエリアに目線をシフトしてみてはどうか。きっとそこでは癒しの空間・時間を手に入れられるだろう。
EDITOR’S EYE
撮影時は内装工事中ということもあり、セミスケルトン区画はまだ完成前となっていた。なので参考となる写真はないが、掲載写真の室内を参考に、天井の鉄骨が露わになったセミスケルトンの空間を想像してほしい。建物自体の華やかさは弱いが、空間は人気のあるデザイン会社がデザインしているという事もあり、空間ありきで考えてみても良いだろう。