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外苑前と青山一丁目の、ちょうど真ん中あたりに位置する外苑いちょう並木。ここでは都会のオフィス街に囲まれながらも、すこし日本離れした景色を眺めることができる。並木のはじまりから壮観に続くいちょうの木々には、遠近法が用いられているのだとか。木々が黄色く色付き始める頃には、デザイナーズウィークなどのイベントが開催されるのもこのエリアの特徴。そんな、秋のおとずれを誰より先取りすることができるのが、今回ご紹介したい物件である。
いちょう並木に向かって、ほぼ真正面に建つ細長いビル。その8Fに位置するのが今回募集の区画だ。部屋を開けると、そこにはリノベーションされたばかりのシンプルな空間が広がっていた。完璧すぎて付け入る隙がない空間より、こちらの好みを聞き入れてくれる寛容さを持ったおだやかな空間が心地よい。
東京オフィス街では特有の、縦にも横にも細長いビル。なかなか使いこなしづらいことが多いけれど、この空間はそんなことない。いちょう並木の景色はひとまずおあずけだとしても、青山通りとは反対側のバルコニー前に、まとまったスペースが確保されているのが嬉しい。ここを主なワークスペースとして、休憩がてらタバコ片手にバルコニーに出れば、六本木方面に抜けた景色もなかなか負けてないことに気付くだろう。収納は、2面採光をつなぐ長い壁を利用してみてはいかがだろうか。天井まで壁一面、棚で埋め尽くしてしまい、魅せる収納と隠す収納を自分たちで作って自分たちのオフィスをうまく遊びこなしてみるのも面白いだろう。
窓際に立つと、外苑いちょう並木を見下ろすその眺めは生まれて初めてのアングルで、毎日この位置からこの景色を独占できるなんて、素直に羨ましい限りだと感じた。秋は言うまでもないけれど、例えば夏の青々とした緑も、引けを取らない美しさだろう。この窓際に机をくっつけてミーティングスペースとし、来客を呼べば、晴れの日には、難しい商談もテンポよくいい方向に進んでくれるかもしれない。これほどの特等席を持ったオフィスというのは、なかなか巡ってこないチャンスだと思う。他には代え難い一点ものがお好きな方には、是非ここを拠点に清々しい気分で日々仕事と向き合ってみてほしい。
EDITOR’S EYE
同じ建物1F路面には、植物屋さんが入っているので、景色だけでは満足できないグリーン好きの方は、ぜひふらっと立ち寄って室内の眺望まで豊かにしてみてはいかがだろうか。