EDIT
>>LOCATION
常に人気の高い青山・表参道界隈は、その表の賑やかさとは対照的に、一歩奥に入ればとても静かな時間が広がっている。猫がゴロンっと寝ている小道が入り組んでつながり、道中ばったりカフェや小洒落たショップに出会う楽しさもある。そんな道を表参道駅からふらふらと歩いていると、道がそのまま空まで続くような風景に出会う。
>>SPACE
表参道にいながら、まるで古代遺跡に迷い込んだかのような佇まいの建物。この建物のメインとも見せ場ともいえる中央のダイナミックな階段は、存在感が大きく、訪れた人に強い印象を埋め込むだろう。そんな階段の突き当たりにあるこの空間は、地下2層メゾネットタイプの部屋で、元々オーナーのセカンドハウスとして使われており、趣味が詰まったゴージャス感溢れる内装となっている。上階部分には2〜3人ほどのコンパクトな部屋と水回り。室内階段を降りると、メインルームと空まで続くような階段の風景が広がる。こちらも小振りなサイズの部屋だが、壁面の鏡に写る室内や外の風景が、室内に奥行きのような錯覚を与えてくれる空間だ。
>>WORKSTYLE
正直、オフィスとしてはマイナスポイントにとらわれがちな地下の部屋だが、前面風景が大きく抜けている事で、地下独特の陰湿な空気は無く、むしろ、専用の大きな階段は、一応共有部ではあるが、他の利用者がいないため、ある程度自由に利用する事もできるだろう。季節の良い晴れた日には、階段をベンチ代わりに打ち合せをしたり、ラップトップを運び出し仕事をしたりと、庭の様に使える楽しさがある。全体的にコンパクトな室内ではあるが、この空に向かって延びている庭の様な階段がもれなく付いてくるのは、なんともお得な気にさせてくれる空間だ。
EDITOR’S EYE
良くも悪くも色のついた空間なので、好みは少し分かれやすいが、逆にこのような個性的な空間を会社のブランディングにうまく使えれば、なかなかの存在感は演出できるはずだ。立地やこの建物のデザインなど、面白い要素が詰まった希少物件だ。