西麻布オフィス | 最上階居抜き空間 専用使いテラス付き
EDIT
>>LOCATION
青山や六本木、広尾などに隣り合い、囲まれた西麻布エリア。住宅街の中に潜むように飲食店なども多く点在し、かねてより夜の社交場とも言われているこの街。交通手段が限られていることもあり、周辺のように時代ごとの大きな変化が起こりづらかった事が、今でも変わらぬ西麻布らしい街並みを残す良い要因だったのだろう。この建物は、そんなエリアの少し奥まった場所。六本木通りから乃木坂方向に挟まれるように位置する住宅街の中に潜んでいた。
>>SPACE
隣り合うビルの間から、ひょっこりと顔だけ出しているような建物。他のフロアには飲食店やカラオケが入り、いかにも西麻布らしい商業ビルという印象だったが、3Fまで階段を上っていくと、そこには考えもしていなかった爽やかな空間が現れた。
細いスチールフレームで組まれた、インダストリアルテイストの空間。部屋の半分がステージのように一段上がった面白い作りで、大きなガラス面の先に、ほぼ専用使いの金網に囲われたテラス付き。天井も高く、時間によってビルの隙間から射し込む光が心地よく室内を照らしてくれる。色味的にクールな印象を持たれるかもしれないが、実際の空間はその明るさや静けさなども加わり、温かみのある穏やかな印象だ。六本木や西麻布にありそうな、いわゆるギラついた感じではなく、この爽やか系の空間がしれっと登場した意外性もあり、すぐにこの空間の魅力に引き込まれてしまった。
>>WORKSTYLE
あまり働くというイメージは強くない西麻布エリア。ただ、そんなエリアのさらに奥まった場所にこの空間を潜めているギャップがたまらなく面白い。ここをメインオフィスとして普通に使うのもいいが、例えばクリエイティブな時間を過ごすためのアトリエ?いや、むしろアジトのような、たくさんの企みが生まれるようなスペースも合うのではないか。日中はアトリエのようにのんびりとクリエイティブな時間を嗜みつつ、夜に掛けて気の合う仲間が自然と集うようなイメージ。集まる場を意識して、このステージのような段差を生かし、バーカウンターを作ってみてもいい。カウンターに腰掛け、グラスの氷をカランコロンと鳴らしながら、夜な夜なたわいもない話から今後の企みを語り合う。そんな時間から生まれるアイディアや時間を楽しめる大人の場。ある意味、大人の社交場という肩書を持つ西麻布らしい使い方ができそうだ。そんなカッコいい大人たちが集う隠れ場的なスペースを、ここに構えてみたら面白くはないだろうか? ※もちろん、いい意味の企みでお願いします。
EDITOR’S EYE
10年ほど前は、飲食店として使われていた空間で、この一段上がったステージのような場所には長いカウンターが置かれていた。(現在は飲食禁止)今のすっきりした姿も素敵だが、ここにカウンターのような造作を置いて、集まるような場を作るのみこの空間を面白く使えそうだ。また、テラスには多くの植物を置けば、より気持ちのいい環境や色合いが作り出せそうで、なにかとワクワクさせてくれる空間だ。