神宮前オフィス・店舗 | 合計180坪居抜き3フロア
EDIT
>>LOCATION
表参道と明治通りがクロスする、明治神宮前交差点。ラフォーレや東急プラザなどが立ち、表参道エリアの中心的なポジションとしてこれまでも愛されてきたが、2024年には新たな商業施設も完成予定など、これからもその発展が楽しみな場所だ。この建物があるのは、そんな再開発で賑わう交差点から、山手線側に向かって挟まれるように位置する神宮前6丁目の一画。大通りとは対照的な穏やかな住宅街を上って行くと、高台となった場所にこの建物は立っていた。
>>SPACE
著名な設計事務所である、レーモンド事務所が設計を担当したというこの建物。その見た目の品の良さやモダンなデザインがとても好印象な建物だ。
ご紹介するのはこのB1Fー2Fまでの3フロア。以前はブライダル系企業がサロンやオフィスとして使っていたというこの空間。今の姿はその当時の名残りだが、一言で言うなら感度よし。全体的に、少々荒々しいコンクリート素地を露わに、あえてざっくりと仕上げた空間をベースに展開しているが、中には、真っ白な内装の部屋などもあって、いかにもという雰囲気も残されていて面白い。また、上下をつなぐ階段室や、水回りですらも手を抜かずに彩られていて、そのテイストはまるで海外のホテルのよう。表現が難しいが、カジュアルながらも抜きすぎていないような、絶妙なバランスを保っている感じがとても素敵だ。
落ち着きある住宅地という環境もあって、とにかく室内は穏やか。外の音はほぼ聞こえないし、晴れた日にはフロアによって光もよく入ってきて、刻一刻と変化する雰囲気も楽しめるだろう。少し荒めの見た目の割に、実際の空間は優しい印象で、滲み出る色気と環境、そしてデザイン性の高さまでがうまく組み備わった空間だった。
>>WORKSTYLE
この物件の魅力をあげれば多々あるものの、その中でもフランクな空間の温度感が好きだ。ベースはカジュアルで砕けた感じでいながらも、この白い空間のように、キリッとした表情もしっかり魅せる。まるでこの表参道・原宿エリアにいる大人カジュアルな方々のように、ある意味このエリア“らしい空間”。そんな空間にうまく身を任せてみるだけでもカッコおしゃれに働けそうだし、この空間を改装してガラッと自分色に染めてあげるのもいい。
また、せっかくの3フロア180坪という大型サイズ。異なる用途をフロア毎に組み合わせて、上下で遊び倒しつつ、より強く自身の世界観を打ち出す事もできるだろう。そうやって大人かっこいい日々を、この穏やかな高台の上で、のんびりと、時には野心的に過ごし、常に新しいことにチャレンジしていく。ある程度の自由さとマルチさを兼ね備えて、この原宿・表参道らしいカジュアルでクリエイティブにこの空間で働いてみてはどうだろうか。
EDITOR’S EYE
3Fから上はオーナー住居だが、入り口が明確に分かれているのでお互いに干渉もせず、重飲食以外であれば相談できる業種の幅と、改装の自由度も高い物件。また、写真ではうまく伝わらないが、露わになったコンクリートの表情が多彩。その表情をうまくデザインに落とし込み、古い表情を活かしながら、そっと新しい素材を加えて整えているのが、すごくレベルが高く感じた。こんな整った物件がこの神宮前エリアにあるのは希少だろう。