EDIT
窓から望むのは新宿副都心の高層ビル群だが、気分はニューヨークで初めての一人暮らしのイメージ。ここはマンハッタン郊外のとあるアパートメント……なんて小説のはじまりのような、期待感が湧く物件だ。
室内の特徴は、コンクリート打ちっぱなしの壁と高い天井。これがアパート独特の落ち着いた雰囲気を出し、働かなければいけない空気を消してくれているよう。
だからこそ、内装の遊び方も思い切り。壁には大きなお気に入りの絵を展示。落ち着いた音楽を流し、アートギャラリー風に。真っ白い大きなキャンバスを壁沿いに。スタッフ思い思いに色を重ねてもらう。日ごとに週ごとに、飾られたキャンバスが表情を変えていく。仕事場に日々ちょっとした変化があるのも楽しい。恐らくそんなに手を加えなくたって、使い方次第で十分空間に変化をつけることができるはずだし、それを違和感なく楽しめるベースがある、そんな空間だ。
ロフト部分は大きなテーブルを置き、図書館のように時には雑誌や本を読んだり、ノートパソコンを持ってきてみたり。大きなテーブルなら多少資料や雑誌を大きく広げて仕事をすることもできる。
コンパクトにまとまった空間だけに、アイデア次第で遊べる仕事場になりそうだ。
EDITOR’S EYE
オフィスというより“仕事場”。働きに行くというよりは、そこに仕事がある場所という感覚。
ここにある仕事はきっと面白いものなんだろうなーと思わせる空間がそこにある。その場所で見つけ出した仕事を楽しめる、遊べる空間をつくってみて欲しい。