池尻オフィス・店舗 | 5フロア合計約390㎡の1棟貸しビル 駐車スペース付き
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LOCATION
場所は池尻。渋谷へも電車で1駅という距離感ながら、246から一歩入れば人の流れもだいぶ緩やかで、住宅の合間にカフェや飲食店もチラチラと混じるような、のんびりとした雰囲気のエリア。渋谷や中目黒ほどの華やかさはないものの、少し外し気味とも言えるこの立地が、むしろ落ち着いて働くにもちょうどいい環境にも感じられる。そんな池尻大橋駅から6分ほど。大橋病院に向かって、246号線から駒場へ抜ける大橋通りを進んでいくと、病院の少し手前にこの建物はひょっこりと立っていた。
SPACE
以前まで薬局として使われていたというこの建物。B1Fから4Fまでの1棟貸しで、内外共に、以前の名残が今でも随所に残されている。基本は現状のままの引き渡し。フロアによっては痛みが目立ち、細かく仕切られた部屋も多いため、手を焼く場面も多そうだ。とはいえ、それ以上に惹かれるポテンシャルを感じさせる建物でもある。1Fの路面らしい顔つきや、外には2台分の駐車スペース。さらに高台に立つため、上階へ上がるほど光と風が心地よく抜け、窓の外には抜け感ある景色が広がる。一方でB1Fは、びっしりと棚が並ぶ独特の空気感が漂い、バックヤード的に使うには十分だろう。フロアごとに異なる表情があり、単調ではないリズムを何気ない顔でしっかり備えている。その奥ゆかしい表情が、この建物をまた面白くみせていた。
HOW TO USE
1棟貸しで、オフィスや店舗など使い道は幅広い。加えて、このままの引き渡しだからこそ、裏を返せば改装の自由度も高く、好きな建物へとアレンジができるのではないか。もちろん、全フロアを徹底的に作り込むぐらい気合いの入った強者も大歓迎だが、ここではそこまで手をかけすぎずとも、フロアごとにメリハリをつける使い方も十分可能。例えば1Fや2Fは人を迎える顔として、オフィスや店舗としてここはガッツリと。加えて外見の顔もしっかり整えてあげる。一方でB1Fはバックヤードや倉庫として割り切り、3Fや4Fは最小限に整えるぐらいで十分なのかもしれない。すべてを完璧に仕上げる必要はないと思う。むしろ、魅せるところ、見せないところをうまく切り替えることで、コストも抑えつつも、建物の個性を十分に際立たせることができるのではないか。人通りの多い中心地ではないからこそ、そこまで気合いを入れすぎず、わざと余白を残すくらいでもちょうどいいと思う。何割かを丁寧に整える。そのバランス感覚こそ、この建物を活かすうまい手法の一つなのではないだろうか。
EDITOR’S EYE
建物が属する用途地域の制限で、3F-4Fは住居契約となるのでご注意を。だいぶヨレた建物だが、明るい立地に立っていて、周辺も穏やかで抜け感があるためか、見た目の雰囲気は なかなかいい。さらに賃料も坪2万を切っているなど、条件面も悪くない。少々手はかかるが、それを踏まえてでもチャレンジする価値はある建物だと思う。