代々木SOHO｜ルーフバルコニー付きメゾネット空間

>>LOCATION
オフィス街や歓楽街で昼夜人が絶えない新宿と、トレンドを発信し続け、個性的な人が多い原宿。そんな両極端とも言えるエリアに挟まれた場所「代々木」に今回紹介する物件はある。建物の周辺は、代々木の駅から近いながらも住宅街らしい落ち着いた空気を纏い、居心地は良好。そんな落ち着いたエリアの中で、物件は赤いレンガ調の外壁で、これでもかってぐらい存在感を放っていた。

>>SPACE
募集は最上階の5F-6Fのメゾネット区画。元々オーナーの住居として使われていた空間が、今回オフィス仕様となり募集となった。室内はリニューアルしたてで綺麗に整い、さらに最上階ということも加わって日当たりもよく、第一印象はなかなかgood。
室内の形こそ歪な形状をしているものの、5Fの玄関入ってすぐに個室が1つ、そして大きくまとまった空間があり、さらにそこから最上階となる6Fへ続く階段がある。5Fのメインとなる空間には勾配天井が設けられ、空間にアクセントとユニークさが加わり、このままの状態でも期待を膨らませるのには十分な空間だった。
スタンダードなオフィス仕様なのに不思議な気持ちよさを感じる室内。それはどこにいても窓先に視線が抜けるということが理由だろう。窓が多いことはもちろんだが、周辺に背の高い建物がないから、抜け感を遮るものが何もない。極め付けは、プライベート感満載のルーフバルコニー。東西に設けられたバルコニーは椅子やテーブルを置いても、そこで仕事ができるほど十分な広さを確保していた。室内の仕様こそスタンダードなものの、他ではなかなか体験することのない、面白みのある空間にワクワクが止まらなかった。

>>HOW TO USE
ロケーションや空間の面白さに目を惹かれがちだが、この物件には悩ましい点がいくつかある。どうしても働くエリアと考えると少し弱い立地と、そのスタンダードなオフィス仕様。さらにはこの規模感であるにもかかわらず、契約形態は住居契約となることだ。とはいえ、考え方の切り口を変えてみれば、そんなことも気にならないほど、この物件の魅力に気づくことができるだろう。
元住居ということも考慮して、現状のオフィステイストに流されず、住居も兼ねた使い方も良いだろう。なので、あえて自宅をリノベーションするようにアレンジして、とことん居心地の良い空間を作ってみる。6Fは完全なプライベートルームとし、5Fにはソファやダイニングテーブルで、スタッフやパートナーがリラックスして働けるような空間を作る。自宅のめちゃくちゃ広いリビングダイニングを仲間に解放するイメージだろうか。仕事終わりには、そのままみんなでバルコニーに出てお酒を楽しんでもいいし、遊ぶように働ける大人の空間といった感じだ。休みの日こそ、少々寂しくもなりそうだが、そのどでかい空間を独り占めにできること魅力に感じてもらいたい。あくまでも軸は贅沢な自宅をコンセプトに、居心地の良さを追い求めることができたなら、どんな物件にも負けない特別な空間となることは間違い無いだろう。

室内はガッツリ手を加えてもいいとのこと。メインスペースの天井も外しても問題ないので、余裕があれば思い切って手を加えてみたら、愛着も一層増すことだろう。