神宮前オフィス｜元DIESELの居抜き空間

>>LOCATION
明治神宮前駅から明治通りを千駄ヶ谷方面へ。道中はファッションやカルチャーなどトレンドを発信し続けているエリアともあって、いつ通っても面白い。そんなエリアもちょうど竹下通り出口の横断歩道を超えたあたりからは、かっちりしたオフィスビルもちらほら増え始めて、徐々に落ち着いた雰囲気へと変わる。今回ご紹介する建物は、宮下公園のあたりから続く直線が緩やかに終わるカーブの正面、原宿警察署前の交差点脇に堂々と立っていた。

>>SPACE
この場所を知っている人は多いのではないか。約20年間ものあいだ「DIESEL」が使っていた区画だ。空間は、B1F-2Fの3フロアでまさにDIESELの居抜きの状態。1Fの玄関を入るとすぐに、吹き抜けと螺旋階段が出迎えてくれ、さらには高窓から入る日差しもあって、クリアな印象がかなりgood。道路面から丸見えの1Fと、いい感じに目線をカットできている2Fが、オフィス利用としてのイメージを膨らませた時にも使い方の幅が広がり、ただならぬ可能性を感じた。この1F-2Fだけでも満足感はなかなかだったが、残るB1Fは、これまた雰囲気がガラッと変わってかなりクール。配管剥き出しの4ｍある天井高に、広さ約94坪の空間が黒をベースとした内装。そこに地下ということもあって怪しさが満載。
全体的に、大人な色っぽさがある印象が強い空間だったが、他にはないオフィスを作れることは、間違いない。原宿らしい遊び心とインパクトを備えながらも、クールに格好良く仕上がる、夢が膨らむ空間だった。

>>HOW TO USE　
見れば見るほど期待値が高まっていくのは私だけだろうか。認知度はもちろん視認性も良いし、空間の遊び心もあって面白い。1Fは外からの視認性を活かした、魅せるオフィスとして、オープンなスペースでカフェを併設しても良さそうだ。2Fも連続した使い方をしても良いし、目線はきっちり躱せているので少しかっちりさせるのもありだろう。B1Fは天高があるためホールのような印象も強いが、持ち前の暗さを武器に、照明計画で怪しさ＆色気を追加して、格好良く働いてみるのもいいだろう。地下なので音出しもOKと考えれば、定期的にイベントを開催したり、社内パーティ何かもやってみたり、そんな使い方ができれば、きっと濃い働き方ができるはず。
正直な話、実際に空間をみるまでは、3フロアの使い勝手や地下の使い方など、現実的に使いこなせるか心配が上回っていた。見終わった今においても、その心配はのこっているものの、何とかしたい！何とでもなる！！と気持ちが切り替わるほど、なかなか揺さぶられる物件だった。

国立競技場側に進めば、原宿エリアとはまた違った神宮前2丁目エリア。個性強めのショップや飲食店が点在する。加えて、近くのとんちゃん通り付近にも隠れ飲食店も多いので、神宮前エリアでは珍しい、飲食店が周辺に充実したポジション。このエリアの飲食店はローカルなコミュニケーションを取ってくれるところも多いので、かなり充実した原宿ライフが実現するだろう。