千駄ヶ谷オフィス｜専用屋上付きの無骨空間

>>LOCATION
青山通りからキラー通りを新宿方面へしばらく進むと右手には東京オリンピックでメインスタジアムとなった国立競技場が現れる。そんな国立競技場を横目にさらに進み、首都高と中央線・総武線の線路を潜ってすぐの場所。左手には緑豊かで春夏秋冬そのときそのときの景色を楽しむことができる新宿御苑の向かいでこの建物を見つけた。

>>SPACE
建物最上階の10F、もともとオーナーが使っていた2LDKの住居仕様の区画が今回の募集となる。だが室内は竣工当時の原型がもはやわからないほど改造された空間となっていた。メインスペースは、濃い目のフローリングに壁・天井が躯体表しでさらに配管までも剥き出しということもあって、なかなか無骨な空間。しかしながら2面に設けられた窓からの遮られることなく入る光からは優しさを感じることができて、まるでツンデレかのような印象だった。加えて玄関すぐの個室は1面に鏡が貼られた防音室となっていて、一体なぜ？と思いつつも遊び心すら感じる面白さがあった。
そんな室内も魅力的ではあるものの、この物件の最大の魅力は室内と同じくらいの面積を要した専用の屋上の存在と言えるだろう。この立地からなんとなく予想はできるだろうが、新宿御苑や国立競技場、さらには首都高とキラー通り、中央線、総武線の線路が一望できる眺望付き。なんとも欲張りだと思いつつも、この場所にいればいるほど、どんどん魅了されている自分がいることに気がついた。

>>HOW TO USE
高層ビルのように街を一望できる。といった感じではないが、この建物ならではの眺望は逃すにはもったいないと思うぐらい気持ちの良さがある。室内からも窓先には新宿御苑の緑を望め、少し視線を空へ向けると、これでもかってぐらいの空の青が広がる。これだけで十分な気もするが、背中を押してくれる存在が。それは国立競技場から時折打ち上げられる花火の存在だろう。このエリアを拠点としている人ならば一度は、「神宮外苑、花火、穴場」と検索したことがあるのではないか。ここであれば穴場どころか専用席として鑑賞することができて、特別感を味わうことができるはず。この物件はオフィスとして使いつつも、休日でも思わず来たくなるぐらい、そんな居心地の良い空間だった。

屋上があると自然と連想されるのはBBQではないか？もちろん騒ぎすぎはには注意が必要だが、BBQしながら花火を見て、時には屋上に設けられた足湯ができそうなスペースで足を冷やして気持ちよく。考えただけでも贅沢なのは言うまでもない。