目黒オフィス・店舗 | 目黒通り沿い1棟貸し
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>>LOCATION
目黒駅の横を伸びる目黒通りと、中目黒駅の横を伸びる山手通りとの交差点にある大鳥神社。そこを背にして、目黒郵便局方面へ向かって伸びていく目黒通りの一部は、通称家具通りとも呼ばれている。目黒駅から10分ほどから始まるこの通りには、その名前の由来とも言える無数の家具屋や雑貨店、カフェなどの飲食店も多く軒を連ね、街ブラにも人気が高い。アンティーク系のショップや、古い建物をリニューアルしてうまく使っているものも多く、古いものを大事に扱っているこの通りのカルチャーがまた好きだ。そんな家具通り沿いの、上り坂の中腹ほど。この1棟建物はポツリと立っていた。
>>SPACE
歳相応にヨレた表情の細っそりした建物。室内はうなぎに寝床のような奥行きのある作りで、B1Fから4Fまでの5フロア。合計70坪ほどと、思ったより広めだ。現在は、以前のIT系企業が使っていたままの居抜きの状態。面白みあるベンチ階段のような造作が置かれた1Fや、無機質な空間の中に無言に並ぶロッカーが妙な存在感を出しているB1F部分。それぞれの間取りやテイストは異なるが、一貫して南に面する大きな窓から射し込む陽が気持ちいい2F・3F・4Fのスペース。さらにその上には抜け感のいい屋上もあり、今は雑多な感じだが、片付ければいい休憩の場として活用できそうだ。階段が部屋の中央に位置するような間取りのため、フロア事に階段の両サイド2つのスペースに分かれたような作り。執務スペース+MTスペースをフロア事に備えたような間取りで、これはめちゃくちゃ使い勝手が良さそうだった。
実は今回だけではなく、過去にもこの建物は居抜きで代々引き継がれてきたとの事。1つのテイストに括れない多彩な表情があり、独特の世界観ある空間に仕上がっている。そんな個性的な表情の空間なのに、なんか穏やかというか、ゆったりした空気感のある建物だった。
>>HOW TO USE
利用方法は割と柔軟で、オフィスやショップ、スタジオ、設備面が問題なければ飲食店なども相談可能だという。上下で5フロアと、少々細かく分かれているものの、一度に5パターンのチャレンジができると考えたら、また違った楽しみがある。例えば地上階をショップやギャラリー、カフェなどを混ぜ、中層階にスタジオ、最上階はオフィスなど、複合的な使い方がイメージできる。次に何が流行るのか掴みきれない時代なので、1業種で固定するより、このフレキシブルさをうまく利用し、細かくトライ・アンド・エラーを試して時代を掴んでいくのも面白いんじゃないか。
改装の自由度も比較的高いようだが、あまり綺麗に整いすぎると逆に面白みが減ってしまうかもしれない。むしろ現状のいいところはこのままうまく活かしつつ、そこに新たな要素をプラスしていくぐらいの方が、過去の面影を残して、より多彩で面白みある空間へと変貌しそうだ。建物を育てるじゃないが、これからも引き継ぎつつ大事に使っていただければ、歳を重ねる事にさらに深みと魅力を増していき、この家具通り沿いにあるべき姿として、この先もうまく足並みを揃えていけるんじゃないだろうか。
EDITOR’S EYE
写真にはあまり写っていないが、さまざまな壁にペイントが施されていて、なんか色々な自由を感じられる面白い物件。同じ並びには、最近Youtubeでも話題になった人気のバーガーショップやたこ焼き屋、アンティークショップなどが多く並んでいて、働きつつ、息抜きの街歩きもすごく楽しめそうな立地だ。