渋谷オフィス | 好立地のレトロビル居抜き

>>LOCATION
今回の建物は渋谷駅から徒歩5分ほど、オルガン坂に面した宇田川町アドレス。その立地故常に人通りは絶えないが、数年前に完成したhotel koe Tokyoや生まれ変わった渋谷PARCOにより、以前までの雑多な雰囲気は少し薄れた気がする。PARCOと東急ハンズに脇を固められるという、オフィスへの案内に困ることのない立地にあるこの建物は、真新しい建物の脇にあっても築年数など気にすることなく、堂々と存在していた。

>>SPACE
募集区画である2Fに上がると、廊下に現れる4箇所の扉。実はどれも今回の区画に続いており、使い勝手も良さそう。どの扉を開けるのが正解なのか？と少しワクワクする様な気持ちで扉を開けた先には、妙にスッキリとした室内が広がっていた。
共用部に水回りがまとまっていることもあり広がりを感じる空間は、前テナントの居抜き仕様。2.7m程の高さのあるスケルトン天井に黒い照明レール、床は部分的に貼り分けられた2色のフロアタイルと、凝りすぎていない内装はラフに使える気軽な仕上がり。建物正面側には、窓先に並木が揺れるMTGスペースもあり、後は家具とインテリアを運び入れるだけですぐに利用が可能だろう。比較的大きめの窓を確保した空間ではあるものの、北西向きということもあり若干大人しめの明るさに感じられるが、暖色系のライティングで色気を少しプラスするだけで全体のバランスは整い、十分サマになる空間となりそうだ。

>>HOW TO USE　
建物の古さは差し引いたとしても、この立地のオフィスで坪単価18,000円の条件となれば、検討に値することは言うまでもないだろう。
階段で上がれる2F区画ということもあり、心理的にも物理的にも空間へのアプローチは非常に容易に感じられる。そのラフな内装も気取らず飾らずという感じで好感が持て、気軽に人が集まるオフィスとするには、立地を考えてもぴったりハマりそうだ。グリーンを散りばめた中にいくつかデスクをまとめて配置し、基本はフリーアドレス。余白の部分はコミュニケーションスペースとして、ソファーやダイニングテーブルを置くなどして、現状あまり耳にしなくなってしまったワイガヤ的なカルチャーを復活させてみても面白いはずだ。
右にHANDS左にPARCOと、絶妙なポジションでアクセスも◯。こんな場所にぴょんと飛び込んでみれば、出来上がった内装を活かした軽快なSTEPからのスタートで、すぐに勢いつけて高く飛んでいける気がした。

以前は動画配信などを行うスタジオ的に利用されていたとのこと。この立地を考えると割安な条件ということもあり、検討企業もすでにあるらしい。開発による周辺の変化をいい刺激として、この地らしい働き方をしてみてほしい。