海岸オフィス | スタジオ居抜き1棟
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>>LOCATION
最寄りの田町駅からは15分ほどの、レインボーブリッジを間近に望む海岸エリア。かつては倉庫や工場が占めていた工業地帯であったが、近年ではタワーマンションが立ち並び、商業施設や護岸整備もされて、おしゃれなイメージも定着しつつあるエリアだ。また、古くからある倉庫も、そのポテンシャルを活かしたスタジオなどに利用されることが多いが、今回見つけたこの建物もまさにその一つ。きっとこの写真でピンときた方は多いんじゃないか。
>>SPACE
昨年まで、某有名キッチンスタジオとして使われていたこの建物。1F-7Fまでの1棟貸しで、今回はその当時の面影を残した居抜きでの募集となる。
1Fはレセプションと、駐車場・倉庫。その上の2F-7Fまでがスタジオ空間という作り。元々は倉庫だった建物なので、窓は大きくないが、天井高は高い。そんな、ある意味スタジオ向きの建物だ。特に6F・7Fは天井が高く、スラブ下で5.3Mと、なかなかお目にかかれないスケールアウトした空間を味わうことができるだろう。居抜きとは言え、当時の家具類や一部設備は持っていかれているため、室内はどこか閑散とした状態。しかし、その彩られすぎていない無骨な状態が、元・倉庫っぽさのある雰囲気も出ていて、素直にかっこいい。窓先には海辺や首都高、最上階からはレインボーブリッジなどが望め、上層階は陽もよく入る。見た目によらず、実際の空間の雰囲気は柔らかく穏やかで、居心地の良さも兼ね備えているからまたずるい建物だ。7フロア、合計1200坪もあるので、ここではとてもじゃないが説明しきれないが、どのフロアも魅力しかなく、終始、興奮気味に室内ツアーを楽しめた。
>>HOW TO USE
利用方法にもよるが、室内の状態は比較的整っているので、それほど手を掛けずともすぐ使える“美味しい”状態だ。また、もう一つ声を大にしてお伝えしたいのが、この賃料の安さ。いくら湾岸エリアと言えども、この居抜きの状態で、坪9000円は正直安い。個性的な外壁のカラーリングはさておき、ロケーション、空間など全体的にかなりパフォーマンスの高さが光る物件なんじゃないか。このまま1棟スタジオでリニューアルしてもいいし、自社スタジオや作業場を兼ねたオフィスなんていうのも、とてもイメージがつきやすい。多少、アクセスの不便さはある立地だが、湾岸エリアに一歩足を踏み入れれば、こんな魅力を纏った奴がいる。そんな建物を新たなパートナーとして迎え入れ、新たなこの地で、この建物と持ち前のクリエイティブ脳で尖って活動していたら、すぐにその噂と存在は巷に伝わっていくだろう。この物件のために移動する価値は十分ある。そんな気持ちを大きく揺さぶる建物だった。
EDITOR’S EYE
海外のベンチャー企業が使っているような、倉庫オフィス風。よくそんな憧れを抱く方が多いが、この建物であればその夢を実現させてくれるだろう。1棟1200坪というサイズなので、それを使いこなせる企業は絞られてしまうと思うが、この建物が次はどんな姿に変貌していくのか、とても楽しみだ。