神宮前オフィス・店舗 ｜青山通り至近の路面区画

>>LOCATION
青山通り沿いの建物の中でも、その存在感では他に引けを取らない国連大学とオーバルビル。今回ご紹介する建物はそんなランドマークとなる2棟のすぐ脇で、1Fにはピエール・エルメが入居し、上を見上げれば緑化された壁面と、お隣さんに負けず劣らずの個性を持った商業施設だ。青山通りからは一番奥側の区画ではあるものの、惜しまれつつ閉店を迎えてしまった人気のヌードル専門店が入居していた路面区画が、「次は何が？」という周囲の期待をヒシヒシと背負い、息を潜めその時を待っている様に感じられた。

>>SPACE
ちょっと変わった立地にあること以上に、室内もなかなか個性的。1Fの入口付近は、一段高い舞台の様になっており、空間全体を見下ろせる様なポジション。天井高が約3.95mということもあるが、空間内部で視線の高さに変化がつくこともあり、より縦の空間の広がりを感じられるだろう。内装に関しては、スケルトンの様でありつつも、前テナントの残した空調やトイレ、一部照明レールなどがあり、うまく利用することも出来そうだ。正確には半地下の様な区画ではあるが、2方向のウィンドウからしっかりと光も差し込んでおり、剥き出しになった配管/配線の荒々しさは確かにありつつ、キャラクターの強さは中々のものだった。

>>HOW TO USE
店舗区画と言ってしまえばそれまでだが、滅多に空きの出ないこの区画。ポジティブにイメージを膨らませ始められたら、とことん夢は広がる。
コストに対するインパクトの強いスケルトンという状況にしては、残された空調やトイレなどにより設備負担は軽減できる。また、半地下に位置することを都合よく捉えれば、ダイレクトな視線も躱せるショールームを兼ねたオフィスとして利用することも十分検討可能だ。入口の部分の舞台のような場所を活かし、その特徴的なアプローチでお客さんを迎え入れたり、窓先にあるちょっとしたテラス部分を活用すれば、かなりおしゃれな雰囲気も備わることだろう。もちろん元飲食店というオープンな空間の特性を利用して、キッチンやカウンターを設けたコミュニケーション型のオフィスに特化する、なんてことも相性は良さそうだ。
この場所の注目度＆空間のポテンシャルの高さもあり、発信力のある新しい働き方へのリスタートにはうってつけ。舞台はすでに整っているので、広げた夢をこの空間に落とし込み、華々しい開幕を迎えてみてほしい。

内装や施設看板の掲載など、商業施設としての制約はあるが、オフィスとしても非現実的な賃料条件ではない。近隣には飲食店はもちろん郵便局にコンビニまであり、働く場所としての利便性もかなり高いと言えるだろう。