白金オフィス|天高3.5mスケルトン空間
EDIT
>>LOCATION
港区白金にある白金北里通り。白金とは言っても、プラチナ通りの様に煌びやかなセレブ感はなく、どちらかと言うと、昔ながらの街並みが残る様な庶民的で親しみやすい通り。そんな古き良きと言った街並み、建物を活かしたカフェやバーなどがあり、実は散策してみると面白いエリアだろう。その通りから一本折れた路地裏に、ここにも1つ、このエリアらしいレトロさが滲み出ている建物を見つけた。
>>SPACE
今回の募集は、築44〜45年という時代を感じさせるタイル張りのエントランスが、妙にいい味を出している1F区画。空間自体は何もないスケルトンの状態ではあるが、壁がぐるりと一周2トーンに塗り分けされていて、天井高は約3.5mと想像していたよりもずっと高め。その天井高に合わせるかの様に高めの位置に設置された、これまたレトロな窓から日差しが差し込み、空間を柔らかく照らす光がかなり良い雰囲気を醸し出していた。少し躱した位置にあることもあり、外から遮断され、長い間眠ったまま時間が止まっていたのでは?とさえ感じられた。
さらには、一部外壁ごと撤去可能な壁が用意されていて、外へ向けてテラスを作ることもできたりと、面白い利用が可能になりそうだ。
荒削りな原石感はあるが、なかなかないポテンシャルを秘めた空間であることには疑いようがないと感じた。
>>HOW TO USE
実は内装だけでなく、入口扉から外壁まで自由度の高い改装が可能なこの物件。これからの磨き方次第では、プラチナ級の輝きを見せてくれそうだろう。もちろん現状は設備も何もないスケルトンのため、手もコストもかかりそうな状態ではあるが、実は今回オーナーの方で、設備設置に関わるコストを一部負担してくれるという嬉しい特典付き(詳細はご相談)。そうなるとこのスケルトン空間を作り込むことも現実味を帯びてくる気がしないだろうか。
作り込むとはいっても、古き良き雰囲気の漂うこのエリアにある物件だからこそ、このレトロさを敢えて活かした内装を考えてみたい。
リモートワークが叫ばれ、岐路に立ちつつあるオフィスという機能。ただ仕事するだけのために、デスクを並べる空間というわけではなくなってくるだろう。そうなれば、スケルトンから作りこむ必要がある空間というのは、居心地をより追求したり、新しい可能性を見出すことができるそんな空間になるかもしれない。時代に取り残されることなく、目を覚ましたこの空間に新しい息吹を吹き込み、これからのオフィスを考えてみて頂きたい。
EDITOR’S EYE
実は以前、建物向かって右手には、1Fに駐車場、その上にとってつけた様なプレハブの2F区画があった。そのままの状態であれば、この1F区画に光が入り込むことはなく、空間の良さが引き出されないままだったかもしれない。