赤坂オフィス|ミッドタウン至近 緑囲まれた居抜き空間
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LOCATION
場所は東京ミッドタウン。ファッション、アート、フードなど様々なコンテンツに溢れ、華やかな印象のある商業施設。今回の物件は、そんなミッドタウンに隣接する敷地にある。都心らしからぬ落ち着きと緑に囲まれたプライベート感が、どこかの別荘地のようで、不思議とリラックスしてしまう感覚に陥る。緑のアプローチを吸い込まれるようにくぐった先に、味わい深いレンガタイルのこの建物が立っていた。
SPACE
募集は低層マンションのレジデンス空間の1区画。しかし、室内は意外にも、前入居者であるアパレルブランドの美意識を体現した、ショップの居抜きになっていた。
間取りは元々の3LDKのままだが、その中で、玄関からメインのLDKまでがショップスペース。テラスまで繋がったような開放感のある室内は、白いタイルと大理石調の壁でまとめられ、シンプルながらもクリーンさが際立つ。淡い色合いがベースではあるものの、床や壁のキリッとした質感もあって、どこか凛とした女性のような佇まいの空間だ。奥の3つの個室へ進むと一転、住居ならではのフローリングのまま。窓先は緑に染まり、周囲の樹々の木洩れ陽が壁に影を落とす。流れる時間は緩やかで、それぞれの個室がコンパクトなサイズの分、思わず籠りたくなるような安心感を感じた。
ピシッと背筋が伸びる魅せるためのスペースと、程よくリラックスして籠るスペース。強さと柔らかさが同居するような、良いバランスを併せ持った空間だった。
WORKSTYLE
都心にありながら、落ち着く空気感が漂う環境。そこに、どこか背筋がすっと伸びるような静けさと気品が感じられる室内。この場所が持つ魅力は、前入居者のアパレルショップが残した美意識と、レジデンス本来の落ち着きが絶妙に溶け合っている点にある気がした。
かつてのショップとしての背景はありつつも、実際には、ガンガン人がやってくるというイメージの場所ではない。どちらかというと、落ち着いた時間を過ごせるようなオフィスやショールームという方が環境も含めた空気感としてしっくりくるだろう。華やかに来客を迎え入れたり、テラスを眺めながらラウンジのように開放的に働ける凛としたLDK。しっかり仕事に没頭する奥側の個室。メリハリの効いた現状のスペースをそのまま活かして働くのもいいし、自分たちのアイデアに応じて柔軟に手を入れていくのも面白そうだ。
異なる雰囲気が心地よく同居したこの空間。凛とした空気感を纏い、しなやかでありながら時にはしたたかに。そんな風に折れない強さを身につけ、進んでいってほしい。
EDITOR’S EYE
実はテラスの生垣はこの区画だけ竹になっている。おそらくは前入居者がこだわって、植え替えたのだろう。そんな竹によって、静謐でしなやかな印象がよりいっそう感じられる点では、これはこれで正解!と思った。