EDIT
場所は世田谷上馬。最寄りの駅からは少々歩き、お世辞でも便利な場所とは言えない場所に、あえてシェア型の仕事場が用意された。
ここで得られるのは豊かな環境と質の高い空間。こういった環境を整えたシェアオフィスは他にはまずないだろう。むしろシェアオフィスに限りなく環境や機能は近いが、全く別のカテゴリに区分けしたくなるのは私だけだろうか。
もともとこの家は、経営学者の野田一夫先生の私邸。経年の味わいや、この建物の纏う世界観は唯一無二。一歩足を踏み込めば、この環境で働く事を望まない人はいないのではないかと感じる。
建物1階はパブリックなスペース。打合せや、ゆったりと仕事もできるラウンジスペースと、パーティーやセミナー、ギャラリーなどの利用を予定しているサロンスペースで構成されている。他にも宿泊可能な1区画と、厨房といえるレベルのハイスペックなキッチンスペースも用意されている。
2階部分は執務スペース。6区画のコンパクトな個室スペースと、シェア型の12デスクのみ。利用者キャパは極めて限定的なため、選ばれし者のみぞ利用できる感がより魅力を感じさせてくれる。
今後1階のサロンスペースでは、様々な企画が考えられている。トークショーや、セミナーや展示会など、この場所にふさわしいイベントが外部からのゲストも招いて定期的に開催される予定。固定のメンバー数は限定されているため、外部から訪れる刺激的なゲストとも積極的に交わり、あなたにとってより有意義な仕事場へと仕上げていただきたい。
EDITOR’S EYE
興味を抱いた方は、アプローチへの懸念を残したままでも一度見学してみる事をお勧めする。その際には、見学という感覚ではなく、この建物をじっくり体験するという気持ちで臨んでほしい。この建物には、写真では伝えきれない良さがあるから、外出の少ない業種の方はアプローチの懸念は小さな問題にもなりうるだろう。